【ワシントン斉藤信宏】米金融大手ゴールドマン・サックス(GS)が21日に発表した09年10〜12月期決算は、債券や為替、商品などの市場取引と投資銀行業務が好調だったことなどから、純利益が49億4800万ドル(約4500億円)と4四半期連続の黒字決算となり、四半期ベースでの過去最高益を更新した。前年同期(08年9〜11月期)は21億2100万ドルの赤字だった。一般企業の売上高にあたる営業収益は96億1500万ドルだった。 GSは08年秋のリーマン・ショック直後の08年9〜11月期に赤字に転落したが、09年1〜3月期には黒字に転換。いち早く傷ついた財務の改善を進め、投資銀行業務の強化などで収益力を増してきた。ただ、米国内では、幹部らへの高額報酬に対する批判が強まっており、GSも対応を迫られている。 【関連ニュース】 日産化学工業(4021)は反発 ダウアグロサイエンス社から殺菌剤買収が評