農業のIT化と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、おそらく写真のような野菜工場だろう。もちろんこれは様々なデータに基づいた高度な制御によって、効率的に安全な野菜を収穫する農業のIT化の事例の一つだ。 一方で、センサーネットワークやクラウド、モバイルデバイスの普及を背景に、実際の農業の現場を変えようとする動きもある。例えば富士通やNECは2012年から農業クラウドの提供を開始。例えば富士通の「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai」は現場での作業実績や生育情報などのデータをスマートフォンで収集。農業経営を支援する。さらに栽培歴の最適化、農産加工品販売の管理機能などサービスの拡充を進めている。 最近は各地域の農業法人が企業と組んで農業のIT化を進める動きもみられる。例えば愛媛県の「坂の上のクラウドコンソーシアム」では、地元の農園とIT