近年、産業界で「働き方改革」が叫ばれている。長時間労働というイメージが強いSI(システム構築)業界では一足先に、在宅勤務や朝型勤務など柔軟な働き方を採用してきた。だが事業の中核を担うシステムエンジニア(SE)は業務上、難しい部分もあった。そこで業界最大手のNTTデータは新たな開発環境を取り入れ、SEの働き方改革を実現しようと動きだした。 NTTデータは4月から「統合開発クラウド」の運用を始めた。システム開発に必要な基盤やツールなどの開発環境をクラウド上に集約しており、必要に応じて同クラウドにアクセスし基盤やツールを利用する。システム開発の生産性の向上が目的の一つだが、社内全体の7―8割を占めるSEの働き方改革としての側面も持つ。同クラウドを使えば作業する場所の制約が少なくなり、作業環境の改善につながる。 同社は「働き方の多様化」と「総労働時間の削減」という二つの観点から、働き方改革を進めて
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