【先進国として公文書をまともに残せないのであれば,先進国とはいえず「失格」である】 【日本敗戦時に大量に焼却した公的な文書の問題に関連させて】 ①「NHKスペシャル『決断なき原爆投下-米大統領 71年目の真実-」(『NHK総合テレビ』2016年8月6日午後9:00~午後9:55(55分間)放送) 1) 番組案内 このドキュメンタリー「報道特番」の内容から解説する。--トルーマン大統領が「多くの命を救うため」に決断したとされる原爆投下。実は明確な決断はなかった可能性が軍や政権の極秘資料からみえてきた。71年目の真実に迫る。 1945年8月,人類の上に投下された原子爆弾。広島と長崎では,その年だけで21万人以上の命が奪われた。アメリカで原爆投下は,当時のトルーマン大統領が「多くの命を救うために」決断したとされる。しかし,軍や政権の極秘資料から,実は明確な決断はなかった可能性が浮かび上がってきた