被災地でいま、自分たちに何ができるのか-。震災後、生まれ故郷の福島が直面する現実を言葉で発信し続ける詩人の和合亮一さん(45)と、10代を福島で過ごし、話題のテレビドラマ「あまちゃん」で作曲を手がける音楽家の大友良英さん(54)に、そんな題で手紙を交わしてもらいました。震災と原発事故に見舞われた福島に根を下ろして活動する2人の往復書簡からは、まだ見ぬ未来をつくる決意が伝わってきます。 ◇ □和合亮一さん…往信 ◆「あきらめない背中」手渡す 福島市街地の野外フェスティバル(フェスティバルFUKUSHIMA!、8月15日)、お疲れ様でした。あらためて、大友さんにお手紙を書くとは不思議です。突然ですが、私がずっと大友さんに抱いている印象は、今年に入り「あまちゃん」のドラマ音楽を担当した音楽プロデューサーというより、また、かねてから世界で高く評価を受けているミュ