PISA(OECDの国際学力調査)で好成績を挙げ、イギリス・ピアソン社による世界の教育水準ランキング2012年で1位に選ばれるなど、教育大国として各国から熱い視線を注がれるフィンランド。同国では、日本の学習指導要領に相当する「コアカリキュラム」の改定が約10年ごとに行われ、就学前教育(プレスクール)から義務教育の9年生(日本の中学3年生)までの教育現場では、2016年秋から国の新カリキュラムを導入。今年秋からは、保育園での改革も実施されている。 子どもの学習意欲を引き出すための小学校現場の取り組みに着目した前回に引き続き、今回は、起業家的な視点や考え方を学童期から学ぶ職業・社会体験プログラム「Me&MyCity(ミー・アンド・マイシティ)」を紹介。体験学習に加えて、前後数回にわたる学校での授業によって構成される本プログラムは、IT技術の活用やゲーミフィケーション、官公庁・学校・地元企業間の