夏休み中の登校日に全校で「平和集会」に参加した後、平和を願って折り鶴を作る子供たち=福岡県行橋市の市立行橋小で2023年8月4日午前10時17分、上入来尚撮影 戦争体験者の講話を聞いたり、地域の戦跡を巡ったりする学校での「平和学習」について、毎日新聞が全国47都道府県の小学校130校にアンケート調査をしたところ、担当教諭の約7割が「困難に感じる」と回答した。戦後78年を経て、戦争体験者の高齢化で生の声を聞く機会の確保が難しくなっているという指摘や、教諭自身に学習を展開するための知識が不足しているといった声が寄せられている。 アンケートは7月、日本新聞協会が教育現場で新聞を活用する「NIE(教育に新聞を)」の実践校として2023年度に指定した全国の小学校130校を対象に質問票を配布。各校の平和学習を担当する教諭111人から回答を得た。