地上最強の生物と呼ばれる「クマムシ」は、いつの日か人間の命を救ったり、老化を防いだりしてくれるかもしれない。クマムシから抽出されたタンパク質が、人間の細胞の老化を遅らせることが判明したそうだ。 米国ワイオミング大学の研究チームたちは、極限状態にも耐えるクマムシの防御システムの秘密を探るために、そのタンパク質を人間の細胞に導入してみた。 すると代謝が遅くなり、ヒト細胞の分子プロセスが減速することが明らかになったのだ。いったいどういうことなのか?詳しく見ていこう。
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実験室で作られる培養肉は着実に進歩を遂げているが、その一方で価格の高さがネックとされている。 これを解決するために英国の新興企業「Moolec(ムーレック)」社が考案した戦略は、安価な大豆を利用するというものだ。 もちろん普通の大豆ではない。分子農業技術で、大豆にはブタの遺伝子が組み込まれており、植物であるというのにブタのタンパク質が豊富に含まれているのだ。
「深海の掃除屋」をも呼ばれるダイオウグソクムシは肉が少なく、臭みが強いために食用には適さないとも言われているが、調理法次第では臭みを取り除くことができるそうで、地域によっては食用利用されている。 ダイオウグソクムシラーメンの提供を始めた台北市の「拉麺公子」では、独自の調理法を編み出した。 まずは腹部の内臓を取り除き、食用となるクリーミーな腺部を残す。その後、全体を蒸し焼きにする。白身の部分はエビやカニのような味がし、腺部は「予想外に甘い」のだそうだ。 日本の水族館でダイオウグソクムシを見て着想 拉麺公子のオーナーは、この珍しい料理のアイデアを日本を訪れたときに得たという。水族館でこれらのダイオウグソクムシを見てそのルックスに心を奪われた。 そして同時に、これらがラーメンの素晴らしい材料になるに違いない!と直感したという。 常連客にのみ限定販売 ラーメンスープは、鶏の白湯スープがメインで、そ
スマホ紛失を避けるための便利な機能として、iPhoneには「iPhoneを探す」というアプリが搭載されており、登録している端末を別の端末から探し出すことが可能だ。 ところが、ときに誤作動や不具合が起こることもあり、昨年も警察が「iPhoneを探す」機能を頼りに突入したところ、全く無関係の家だったというトラブルも起きている。 今回話題となっている事態は複雑だ。スマホを紛失した人たちが「iPhoneを探す」で捜索すると、ある特定の家にいきついてしまうという。 ここ数年間の間、何人もの人から「お前が電話を盗んだ!」と怒鳴られ、家に押しかけてこられるというのだからたまらない。もちろんこの家では誰のスマホも盗んでなどいない。いったい何がどうなっているのだ。
70年前に発見されて以来、古生物学者たちを混乱させ続けてきた3億年前の古生物がいる。 「タリーモンスター」、あるいは「トゥリモンストゥルム(Tullimonstrum gregarium)」は、他のどんな動物とも違う体の作りをしており、はたしてその体には背骨があったのかどうかすらはっきりわかっていなかった。 だが、このほど東京大学の研究チームが3Dレーザースキャナーでその化石を詳細に分析したところ、どうやらタリーモンスターには背骨がなかった、すなわち無脊椎動物だったろうことが突き止められたそうだ。 その形態学的な特徴は脊椎動物は見られないもので、「脊椎動物以外の脊索動物」か「特殊化したなんらかの旧口動物」ではないかと考えられるそうだ。
世界には、家庭生活をせず、生涯独身をつらぬくことを奨励する社会がある。 たとえば、チベットでは、最近まで、長男以外に男の子が生まれれば、出家させて、結婚できない一生独身の僧侶にすることが一般的だった。歴史的には男の子7人に1人が僧侶になったのだ。 だが、いかにして子孫を残すかということは、種の保存と進化を考える上で最大の関心事であるはずだ。それなのになぜ、あえて子供をつくらないという文化が形成されたのだろうか? ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの人類学者ルス・メイス教授らは、子供を出家させるチベット文化を調査し、『 Royal Society B』に論文を掲載した。 それによると、家父長的な社会では、ある男性が生涯独身をつらぬいた場合、それ以外の男性たちの競争が緩和されることと関係があるようだ。
数年前、アメリカでは「ピザは野菜」に分類されているとして話題となったが、アメリカの子供たちの認識がいろいろおかしなことになっている。 アメリカ南東部の大都市圏に住む4〜7歳の子供を対象にした調査結果が論文として『Journal of Environmental Psychology』に掲載されたのだが、子供たちの約4割が、ベーコンやホットドッグ(ソーセージ)などの食品が植物ベース(野菜)であると信じていたという。 広告 子供たちの40%が動物性食品を植物由来だと思い込む サウスカロライナ州ファーマン大学の研究チームが、アメリカ南東部の大都市圏に住む4〜7歳の子供176人を対象にした調査を行ったところ、驚くべき事実が判明した。 食品の画像を見せ「動物ベース」と「植物ベース」に分類するよう子供たちに求めたところ、36%から41%の子供たちが、チーズやベーコン、ソーセージ、ホットドッグ、チキンナ
凄まじい光の吸収率をもつ「ベンタブラック」の開発以降、黒より黒い超黒塗料に注目が集まる中、ネット上では日本の企業が開発した世界で最も黒い水性アクリル塗料「黒色無双」を車に塗る実験なども話題を呼んだ。 そして今月、あるYouTuberが光吸収率99%以上を誇る「黒色無双」で室内を塗装した動画を公開した。 あのブラックホール並みの塗料に覆われたなら、その中はかつてない闇空間へと変貌しそうだ。「光も逃さぬ漆黒の間」と聞けばそれだけで心ときめくものがあるが実際のところどのように見えるのだろう?
こんなトラックに遭遇したら度肝を抜くに違いないだろう。 だが日本の道路交通法の場合には、車体の前後から自動車の長さの10分の1の長さ(自動車の長さ×1.1以下)を超えてはみ出してはいけないという決まりがある。さらに、地上からの高さは3.8m以下(公安委員会が認めた自動車の場合は高さ4.1m以下)となっているから、日本で遭遇できることはなさそうだ。 Apparently this is a real set of photographs of wind turbine blade transportation and not an amusing glitch in Euro Truck Simulator 2https://t.co/LZlJg77qM2 pic.twitter.com/EcEGHwFEtl — Ketan Joshi (@KetanJ0) January 6, 2021
科学者というのは、1つのテーマを徹底的に突き詰めて考える生き物だ。だから世間に広まっている科学に関するちょっとした誤解も大いに気になるようだ。 そんな思いを微生物学者のスザンナ・L・ハリス博士がTwitterで呼びかけたところ、各方面の科学者から続々と科学的誤解に関するコメントが集まった。
食中毒は毎年10人に1人がかかっているとされる私たちの身近にある脅威だ。特に卵や食肉などを介した「サルモネラ菌」は、日本では食中毒の1〜3割の原因であるとされ、世界的には4大原因疾患にも数えられている危険なヤツだ。 本来は動物の消化管に常在する腸内細菌なのだが、その一部が植物に感染する能力を獲得してしまったそうだ。 そのサルモネラ菌はレタスやほうれん草の防衛メカニズムを潜り抜け、「気孔」という植物が呼吸や水分を放出するために使う孔から葉の内部に滑り込む。 そうして内部に侵入してしまえば、水洗いしても化学処理をしても除去することができないという、私たちの食の安全を脅かす由々しき事態となりつつある。
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