働く女性と子育てについて大正の昔に繰り広げられた「母性保護論争」。以前から与謝野晶子と平塚らいてうの母性保護論争には興味を持っていました。 与謝野晶子は浪漫派の歌人で与謝野鉄幹との間に11人も子供を産んだ子だくさん。一方平塚らいてうは青鞜上のエッセイをきっかけに婦人解放運動家として歩を進め、避妊により出産は2回に留め、堂々と産児制限を唱えました。この2人が母性を論じ、社会による母性保護の是非を論じたと聞けば、思わず「晶子→子沢山の母性礼賛者、らいてう→母性よりも女の自立を求める能力主義者」と思いこむところです。 ところが、実際には役者が完全に入れ替わっているのです。11人の子供を抱えててんてこまいだったはずの晶子の方が「母性に甘えるな!」と言い、婦人解放を唱えるらいてうの方が「母性を社会で支えましょう」と言うのですから、人間の思い込みってのはほんとにはずれるもんだなぁと思います。 晶子とら
晴天の価値 2月中旬に出張で千葉へ行った。5日間の滞在中はずっと快晴で、気温は20℃に迫る春のような暖かさだった。仕事は朝から晩まで現場を走り回る過酷なもので、身体的にも精神的にも追い込まれた。毎朝、京葉線から見える美しい景色を眺めて正気を保っていた。太平洋へ燦々と…
2008年05月10日03:51 カテゴリ思ったこと ドボク・サミット / もう素人はテレビ出演をありがたがらないTweet 先日NHK BS2の「熱中夜話」という番組の収録を行ってきた。レギュラーで出させていただいている「熱中時間」とは別の番組。 ■この収録がひどかった、という話 いや、内容のひどさじゃなくて出演者の扱いの話。番組はきっと面白いから見てね。 結論から言うと 『なんかテレビの人って、どこか「テレビ出してあげる」って思ってないか?』 ってことだ。 ぼくはいささか「テレビの人」に片足(のつま先か親指ぐらい)突っ込んでいる人間なので、半分以上は自らへの戒めとして書く。あと、おそらく関係者の方がここを読む可能性は大だけど、今後もこの番組が続くのであればこれはあえて言っておかねばなるまい。出演された方々の何人かはぼくを通じてだったので、その責任もあるし。 ■とはいえ楽しかった この収
先日、今年初めて「初夏の匂い」をかぎました。気温が高くなって、湿気も高くなって、今まで細々と命を保っていた生命が、一気にぐいぐいと成長していく匂い。 そんな初夏の匂いに誘われて、神保町・古本屋街へ。その前日、再び熱海の山へレイヴに行ってきて筋肉バキバキに疲労してるはずなのに、古本屋街を8センチヒールで何時間も往復しても、全く疲れない自分に軽く驚きました。やっぱり筋肉って、使わないとパワーダウンするし、使えばパワーアップするものですね。それと同じで、本好きの方はお分かりかと思いますが、本屋もしばらく行っていないと、確実に本を見る眼力が落ちますよね。棚をスキャンする集中力や、本をセレクトする判断力、自分が潜在的に求めているものを発見する直観力、そういうものが格段に落ちる。筋肉と同じだな、とつくづく思います。 そんな書籍眼力を落とさないためにも、最近、何かと神保町に足を運ぶようにしております。何
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