『InterCommunication』2008年summer最終号「特集=コミュニケーションの未来」(NTT出版、ISBN:B00187YSWA)に「コミュニケーションの思想——バベルの塔からバベルの図書館へ」を寄稿した。 この雑誌が1992年に創刊されたとき、私は大学生だった。そこで電子メールやインターネットのファイル共有の仕組み(当時はまだWorld Wide Webは開発中で一般に使われていなかった)に触れて、漠然と新しい波が到来しつつあることを感じながらも、まだなにがどうなるのかよくわからずに、図書館の本を端から読んだり(というとなんだかすさまじいけれど、当時はまだキャンパスができたてで、図書館といってもろくに本がなかったのだ)、プログラムを組んだりしていた。 書きながら思い出したのだけれど、村井純の講義で「インターネットをどう活用したらよいか?」という設問でレポート課題が出たこ
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