校正作業が佳境に入ってきたので、息抜きに校正の駄話などを。 校正作業は通常、著者当人、編集者、校正者(校閲者)が行う。 編集部のエライ人(編集長)までがしっかり目を通す場合もあれば、手の空いている人間を片っ端から投入して人海戦術でチェックする場合もある。 校閲さんというのは校正のプロで、誤字・脱字・誤文法のチェックから、用法の間違い・勘違い、正しいけど難字の訂正、表記の統一、英単語のスペルチェックなどなどをかなり幅広くチェックする。専門分野の知識が要求されたりもする上に、集中力と注意力がないとできない仕事であり、個人的には出版界(特に編集分野)で一番偉い仕事のひとつに数えられると思う。*1 が、校閲さんも人の子というか人間なので、疲れてくれば注意力は散漫になり、見落としも出てくる。 「そういうときはどうするんですか?」 と駆け出しの頃に鬼と呼ばれた敏腕校閲さんに聞いてみたところ、 「普通は