野間易通氏渾身の新著『実録・レイシストをしばき隊』が日本で大いに話題になっているようですね。「しばき隊」結成5周年に合わせて上梓された本ということですが、いやああれからもう5年が経ってしまったんですね。わたしが日本を離れてから2年半以上が経っていますから、「しばき隊」が始まってから日本を経つまでの期間より、エストニアで暮らしている期間の方がすでに長くなっています。 当時あれほど我が物顔で街を練り歩きながらヘイトスピーチを撒き散らしていた在特会一味も、いまではすっかりパブリック・エネミーとして認識され、彼らと思想的にはそれほど差がないはずの現政権にまで疎んじられる存在になっているわけですよねえ。5年前とは隔世の感があります。2年後には東京オリンピックを控えていますから、在特会らと思想的には大して変わらないあの政権ですら、ヘイトスピーチについては今後もそれなりに対応を取らざるを得ないでしょうし