「仏作って魂入れず」。PMBOKのような舶来のPM手法をそのまま導入するのは,まさにこの諺の通りである。日本人の魂を,どのようにプロジェクトの現場に入れるのか。それがジャパナイゼーション(日本化)の鍵である。 奥井 規晶 インターフュージョンコンサルティング 代表取締役 前回は,日本の開発プロジェクトが持つ特徴について述べ,そうしたプロジェクトを成功に導く「スゴイPM(プロジェクト・マネジャー)」の資質を明らかにした。さらに,日本のIT業界が生産性や品質を向上して世界に通用する実力をつけるには,日本的なマネジメント手法を確立すべきであることを指摘した。 今回は,プロジェクトマネジメントの「ジャパナイゼーション(日本化)」について取り上げる。前回も述べたように,日本のプロジェクトは権限の所在があいまいで,業務が定型化されていない。そこに,トップダウン方式でマニュアルに従って理路整然とプロジェ
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