出荷のピークを迎えた落花生が不作に見舞われ、品薄や価格高騰で小売業者が悲鳴を上げている。夏場の天候不順の影響が大きいものの、農家の高齢化や一部での無理な連作が不作につながっているとの指摘も出ている。 【落花生出荷】「ぼっち」の横で脱粒機 全国の落花生生産面積、生産量ともに8割のシェアを誇る千葉県。その中でも特産地として知られる八街(やちまた)市で落花生販売会社を経営する男性(74)は「あまりに品薄で在庫が1年持たないかもしれない」とため息をつく。 県生産振興課によると、夏場に少雨高温から急に雨続きとなった影響で、代表的な品種ナカテユタカの1平方メートルあたりの乾燥さや収穫量(9月時点)は、例年の320グラムから198グラムに約4割減少した。昨年の冷夏で在庫が少ないところに追い打ちをかけ、市場価格(ナカテユタカと千葉半立=はんだち=の平均値)は殻付き30キロで3万円前後と例年のほぼ倍に跳