超高齢化社会を迎え、自分の人生をどのように締めくくるかを考える“終活”が盛んになっている。そんななか、密かに人気となっているのが「入棺体験」だ。 文字通り棺の中に入る体験イベントで、シニアライフコンサルタントで終活カウンセラーの坂部篤志氏とウィルライフ(東京都港区)が2013年3月から共同で開催。インターネットで告知した瞬間に定員が埋まるほど盛況だという。 以前から「生前に棺桶に入ると長生きできる」といわれ、入棺体験は葬儀社のイベントなどでよく行われていた。しかし最近のそれは少し様相が違うようだ。現在、発行部数51万部を超えてベストセラー本「大往生したけりゃ医療とかかわるな~自然死のすすめ~」の著者で医師の中村仁一氏は、同書の中で自らの入棺写真を掲載し、こう述べている。 「自分の死を考える」ための具体的な行動の中で、一番のお勧めが、この「棺桶に入ってみる」ですね。(中略)人生観に変化が出ま