カヴァ(学名: Piper methysticum)はコショウ科コショウ属に属する低木の1種(図1)、またそれから作られる嗜好飲料のことである。嗜好飲料であるカヴァは穏やかな鎮静作用・抗不安作用があるとされ、南太平洋のメラネシアからポリネシアにまたがる地域 (フィジー、トンガ、サモア、ハワイなど) で特に宗教的、社会的な儀礼において飲まれる。カヴァ (kava) はトンガ語で「苦い」を意味し[5]、カバ、カバカバ、カヴァカヴァとも表記される。ハワイ語ではアヴァ ('awa)、フィジー語ではヤンゴーナ (yangona)、ポンペイ語ではシャカオ (sakau) とよばれる。 特徴[編集] 高さ 2–4メートル (m) ほどの低木であり、地表面直下で多数に分枝している[9] (下図2a)。主枝は直径 1–3センチメートル (cm)、緑色から赤褐色、紫褐色、節が膨らんでおり、葉痕が残る[9] (