プーチン政権の言論統制によって、苦境に立たされているロシアのメディア。ノーベル平和賞を受賞したドミトリー・ムラトフ氏が編集長を務めた独立系新聞「ノーヴァヤ・ガゼータ」も例外ではなく、これまでに同紙の記者・寄稿者6名が不審な死を遂げている。 命をかけて報道に取り組むロシア人ジャーナリストたちは今、何を思うのか。ここでは同紙の記者として長年活躍してきた、エレーナ・コスチュチェンコ氏によるエッセイを特別公開。ウクライナ侵攻後、戦争報道に尽力してきた彼女の身に起きた恐ろしい出来事をふりかえる。(全2回の1回目/続きを読む)【翻訳:高柳聡子】 私は長い間、この文章を書きたくないと思っていた。忌まわしく、恐ろしく、恥ずかしい。 私の命を救ってくれた人たちを守らなければならないから、知っていることをすべて書くことはできない。 2022年2月24日に、私の国がウクライナを攻撃した。 2月24日、私は17年
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