異なる文化を背景に持つ人は異なる認識の仕方をしている、とする研究報告が増えている。米Michigan大学のHannah Faye Chua氏らは、米国人と中国人に同じ写真を見せて眼の動きを観察し、背景と対象物に対する視線の向け方が異なることを見出した。これは、認識処理の違いが、知覚の段階から始まっていることを示唆する。詳細は、米科学アカデミー紀要(PNAS)誌電子版に2005年8月22日に報告された。 Chua氏らは、認識処理における文化的な差は、処理過程の最初の段階である目視パターンの差に由来すると仮定した。見方が違えば、記憶も認識も異なるはずだ。これを証明するために、同大学の大学院生から、欧州系米国人25人と中国からの留学生27人を選んで実験を行った。 実験では、複雑な背景の中に大きな対象物(動物または無生物)が存在する写真36枚をコンピュータのディスプレイ上にそれぞれ3秒ずつ提示し、
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