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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/omarihajoto (13)

  • 佐藤亜紀さんと、歴史×文学で歴史小説について考える(3月9日(火)18:30~、オンライン) - 人形と動物の文学論

    人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。 以下のイベントに参加します! どうぞよろしくお願い致します。 作家の佐藤亜紀さん、歴史家の秋山晋吾さんと、歴史小説について考えます。 西原は企画趣旨と、第二次大戦末期のハンガリーで、東の戦線から西の戦線へとをユダヤ人の没収財産を積んで走った「黄金列車」を舞台とした佐藤亜紀さんの最新作『黄金列車』(KADOKAWA、2019年)の概要を担当します。 タイトル: 佐藤亜紀さんと、歴史×文学で歴史小説について考える 主催:KUNILABO、東北大学日学研究会 オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」を用いて行います。 日時 : 2021年3月9日 (火) 18:30 - 21:00 場所 : オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」 を使用したオンラインイベント 参加費: 1,

    佐藤亜紀さんと、歴史×文学で歴史小説について考える(3月9日(火)18:30~、オンライン) - 人形と動物の文学論
  • 佐藤亜紀×深緑野分 「黄金列車の乗車券」(12月10日、於.scool)行ってきました! - 人形と動物の文学論

    人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。 少し前になりますが、佐藤亜紀×深緑野分 「黄金列車の乗車券」(12月10日、於.scool)に行ってきましたので、感想書きます。 と言っても、自分で取ったはずのメモがどこかに行ってしまったので、記憶を頼りに書きます…。 『黄金列車』は、第二次大戦末期、ハンガリーのユダヤ人没収財産を積んだ長い長い列車が、東側の前線からもう一方の前線まで移動するまでを舞台とした小説で、物などを契機として喚起される過去の時間と、現在時点とが入り混じりながら語られます。 主な視点人物となるのは、ハンガリーの文官バログ。母親がユダヤ系であったために共々無残な死に方をした友人は殺され、友人自身は自殺、子供たちは行方不明)がおり、もともと友人同士であったその友人、自分のとのなれそめからがずっと、

    佐藤亜紀×深緑野分 「黄金列車の乗車券」(12月10日、於.scool)行ってきました! - 人形と動物の文学論
    yukatti
    yukatti 2020/02/07
    西原志保さんの感想。
  • 「死の都」としてのハンブルク―佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』その3、および論文掲載情報 - 人形と動物の文学論

    人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。 こんばんは。 ずいぶん遅くなってしまいましたが、『スウィングしなけりゃ意味がない』レビューの続き、書きました。 何だか結局まとまらなかったんですが、とりあえず今回でおしまい、です。 その1 その2 ****************************** 4.地下と裏庭――穴掘りは得意 ところで湖沿いの家は地形上どうもみなそうなっているようだが、エディの家の地下室は、防空壕になっていて、裏庭に通じている。かつて仲間たちがジャズのレコードを聴きながら、芝生の上に置いたデッキチェアに座り、あるいはパンチを飲み、あるいは水面で戯れた裏庭だ。この地下室と裏庭で、エディがエヴァと踊り、両親が亡くなり、両親を埋め、両親を改葬させた後には金を埋める。 エディとエヴァが一緒に踊る場面を見て

    「死の都」としてのハンブルク―佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』その3、および論文掲載情報 - 人形と動物の文学論
  • 「死の都」としてのハンブルク―佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』その2 - 人形と動物の文学論

    人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。 以前記事を書いたときからずいぶん時間が経ちました。 ようやく記事を更新しようと思うのですが…、今回もちょっとまとまりがつきそうにないので、また続き書きます。 前回の記事 2.空から降ってくるもの ハンブルクの空襲場面、空襲による炎と、それによる煤を含む黒い雨が描かれる。水の描写に注目したとき、空襲後、おそらく炎による気圧の変動や空気の流れ 防火性の堅い胡桃の中身を燃やすにはどうすればいい? 彼らはまず殻を叩き割る。(中略)そこに、真っ白く火を噴くアルミニウムと酸化鉄とケロシンの混じった燃える液体を浴びせ掛ける。家々の柔らかい中身は燃え上がる。(中略)燃える液体が路上に広がると、アスファルトまで融けて燃え始める。液体は燃え上がりながら壁を伝って流れる。熱せられた空気の中で全ての炎

    「死の都」としてのハンブルク―佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』その2 - 人形と動物の文学論
    yukatti
    yukatti 2017/06/26
  • 「死の都」としてのハンブルク―佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』その1 - 人形と動物の文学論

    人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。 こんにちは。久しぶりにの話題です。 佐藤亜紀さんの新刊『スウィングしなけりゃ意味がない』(角川書店、2017年)について。かなり好評を博しております。 タイトルからも分かる通り、ジャズが重要なテーマとなっており、ハンブルクの空襲やナチスのユダヤ人政策など、様々な観点から考察することが可能です。…が、ご人が参考文献もあげておりますし、そちらの方面からの考察は得意な方にお任せし、私は、湖や雨、空から降ってくるもの、空襲の炎などに注目して考察します(長くなりそうなので、今日は水のイメージのみ)。 ****** 1.水の都 言わずと知れた世紀末ロマン文学に、ローデンバッハの『死都ブリュージュ』がある。亡きに酷似した踊り子にのめり込む主人公が、最終的に彼女の首を絞めて殺すという、そ

    「死の都」としてのハンブルク―佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』その1 - 人形と動物の文学論
    yukatti
    yukatti 2017/04/30
  • 紙の上の蠹虫:佐藤亜紀『吸血鬼』(その2) - 人形と動物の文学論

    人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。 (続きです) 【様々な物語】 ゲスラーの物語、英雄として死ぬというクワルスキの物語、叛乱を画策するヤンの物語、刺繍の布を奉納し、ゲスラーの魂をこちら側にとどめておこうとするエルザの物語。 「これは芝居の筋書きだ。詩人は拒否する」(254頁)など。 さまざまな人々の物語が、しばしば自己言及的に語られるが、最終的に裏で糸を引いていたのはウツィアであったという。ウツィアの物語。 【穴】 村民たちは変死者や産死をしたものがいた場合、「壁に穴を開けて足のほうから出」し、その「穴」を塞ぐ(66頁)。 紙についた蠹虫が開けるのも穴。 村民たちは貧しくべるものがなくなった場合、「納屋に穴を開けて」物持ちの家から盗みをする(238頁)。 エルザが亡くなったときに、穴を開けることができなかったた

    紙の上の蠹虫:佐藤亜紀『吸血鬼』(その2) - 人形と動物の文学論
  • 紙の上の蠹虫:佐藤亜紀『吸血鬼』(その1) - 人形と動物の文学論

    人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。 お引っ越ししました。 まだいろいろ散らかってます。 ようやく佐藤亜紀『吸血鬼』を入手して読んだので、気づいたことをメモ的に書いていきます。 まだメモ的な段階で、とっ散らかっておりますが… ********* 【梗概及び登場人物】 主な登場人物は、役人のゲスラー、エルザ。ひそかにエルザを慕う、官舎で働くマチェク。マチェクの父。 かつての詩人で領主のクワルスキと元農民の娘の、ウツィア。甥のヤン、医者のバルトキエヴィッツ。 異様な風習を実行してお金を稼ぐよそ者の「正直者のヤレク」。 ゲスラーの夢にあらわれるなにものか。 役人のヘルマン・ゲスラーはポーランドの田舎村に美しく若き、エルザを連れて赴任する。 村には、かつての詩人クワルスキが暮らす領地があった。 村は貧困で、迷信がまか

    紙の上の蠹虫:佐藤亜紀『吸血鬼』(その1) - 人形と動物の文学論
  • 佐藤亜紀さんの朗読会に行ってきました。 - 人形と動物の文学論

    人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。 7月16日(土)に佐藤亜紀さんの朗読会(@の場所)に行ってきました。 内装や木の椅子(ちょっとお尻が痛かったけど)も可愛くて、 前(というべきか、演台の後ろというべきか)にかけてあった絵も素晴らしく、 とても素敵な会でした。 絵は真野暁亭のもの。虎の絵の毛並みの描き方、爪の感じなど、可愛くて、中央にかけてあった涅槃図(は涅槃図としか説明がなかったので、特に作者名とかは分かってないのかな??)も、動物たちが集まってきて嘆き悲しんでいる様子が、動物好きにはたまらない感じです。 ちょっとどの程度詳しく書いても大丈夫なのかよく分からないのですが、 (1)最初に少し『吸血鬼』の制作に関わるあれこれについてお話しされて、 (2)その後第4章の朗読、 (3)質疑応答 (4)『スウィングしな

    佐藤亜紀さんの朗読会に行ってきました。 - 人形と動物の文学論
  • 顔の物語:佐藤亜紀『小説のタクティクス』 - 人形と動物の文学論

    人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。 あ、いま近くの自衛隊で大砲が鳴った。 のすけちゃんが震えているわ、可哀想に… 最近、気候が良いせいで犬を庭に出すとやたら長い間遊んでいるので、 それを見ている間(うちの犬はなぜか人が見ててあげないと安心できないらしい)暇でしょうがなく、を読んでいます。 なので、ようやく積読が少しずつ片付いてきました。 感想、書いておきますね。 佐藤亜紀『小説のタクティクス』(筑摩書房、2014年)は、前作『小説のストラテジー』(青土社、2006年)と対をなす、小説の表現をめぐる評論です。 『小説のストラテジー』は早稲田大学での講義、『小説のタクティクス』は明治大学での講義をもとにしたもので、どちらも詩や小説を書きたいと思っている学生が対象だったと思います。『ストラテジー』のほうは戦略、『タ

    顔の物語:佐藤亜紀『小説のタクティクス』 - 人形と動物の文学論
    yukatti
    yukatti 2014/04/25
    西原志保さんの感想、内容紹介。"近代特有の概念である「固有の顔」が成立し、崩壊する過程を、いくつかの絵画や映画、小説を通して分析"、形式、様式について。
  • 『鏡の影』その3、結び - 人形と動物の文学論

    人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。 これまでの文章 3,空っぽな世界に引きこもる 物語のクライマックス。彼は自分の肉体を救うために「神の都」の指導者マールテンと議論し、牢獄の中延々探求しつづけていた書物の秘密を解く。が、紙の上に図表を書きつけ、世界を変える一点を発見したかに思えたその夜、彼はフィリッパのものとなる。翌朝には「意味」も「何の役に立つのか」も「感情」も失い、「図表はそこにありながら、しかも白紙同然だった」(二十章、322頁)。そして最後に、彼は女の長持の中に仕舞い込まれる。 それは中を繻子で刺し子にした長持で、ゆったりと横たわれるだけの幅と長さがあり、フィリッパの道化たちに囃し立てられながら中に隠れた時には綺麗に研かれたされこうべが一つ入っているきりだった。彫刻を施した重い木の蓋が頭上で閉ざされたが、

    『鏡の影』その3、結び - 人形と動物の文学論
    yukatti
    yukatti 2013/04/05
    西原志保さんによる佐藤亜紀『鏡の影』書評
  • 『鏡の影』その2 - 人形と動物の文学論

    人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。 前の文章 2,悔恨の歯 ヨハネスの親知らずと後悔に関する場面を検討しておきたい。ヨハネスはマルゲントハイムの城門の前で冬に追いつかれ、親切な床屋に泊めてもらう。ヨハネスは後悔の念に苛まれつつあった。後悔の念は「後悔の念がしきりと心臓に細い歯を立てる」(第二章、33頁)「街道で兆して以来、悔恨は彼の心臓を齧って少しずつ肥え太っていったが(中略)。ただ、齧り取られる度に広がる空洞を意識しながら」(同)と、心臓を齧り空洞をつくる歯として表現されている。また、親知らずの痛みに気づく場面は、「その身震いが、後悔に蝕まれた心の底に巣ってじわじわと広がるような気がした。ヨハネスは愚にもつかぬ妄想を追い払おうと頭を振ってみたが、歯が鈍く疼くのに気が付いただけだった」(同、34~35頁)と表現

    『鏡の影』その2 - 人形と動物の文学論
    yukatti
    yukatti 2013/04/05
    西原志保さんによる佐藤亜紀『鏡の影』書評
  • 『鏡の影』その1 - 人形と動物の文学論

    人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。 前の文章 3.悔恨の歯(佐藤亜紀『鏡の影』1993年) 1,梗概と問題点 中世ヨーロッパを舞台にした佐藤亜紀の小説、『鏡の影』は、「全世界を変えるにはある一点を変えるだけで充分であることを発見」したヨハネスが女の長持ちに仕舞い込まれるまでの物語である。その途次で、実は悪魔であるシュピーゲルグランツと名乗る少年と出会い、マルゲントハイムの奥方やその孫娘ベアトリクスに気に入られ、そこでペストが流行する。ヨハネスはペストの対処に尽力するが、最後に奥方が罹患し亡くなってしまう。跡を取ったアルブレヒト・フィヒテンガウアーと折り合いの悪いヨハネスは、マルゲントハイムを出ることとなる。その後「神の都」ボーレンメントに入城し、司教の軍隊に町が包囲される中、指導者マールテンと論争する。最後に「神

    『鏡の影』その1 - 人形と動物の文学論
    yukatti
    yukatti 2013/04/05
    西原志保さんによる佐藤亜紀『鏡の影』書評
  • 人文系ライターの養成? - 人形と動物の文学論

    人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。 今日ののすけちゃん。内容とは関係ありません。 ロコちゃんがお庭に出てるときに、可愛く座ってたから写真撮ろうとしたけど、逃げていったよ。 今日はなんだか疲れてぼんやり。昨日、一昨日と足をつったり夢を見たりして(火事の夢。って、夢占いとかで確実になんかありそうだよね)、いい眠り方ができなかったせいかな。この辺でちょっとたくさん寝ないと、感覚がおかしくなりそう。 最近、ネット上であまりにひどいと話題になっている書評などを見て思ったのですが。書評や文庫の解説、新聞の文芸欄や美術展のレビューor紹介などは、やはりきちんと専門的な訓練を受けた、読むことの専門家がすべきだと思うのです。自然科学系の内容を一般の人々に紹介する場合には、れっきとした「サイエンスライター」というものがいます。一方で

    人文系ライターの養成? - 人形と動物の文学論
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