北海道警の裏金問題を扱った本の一部に名誉毀損(きそん)があったとして佐々木友善・元道警総務部長が北海道新聞社と同社記者、出版社2社に計約600万円の損害賠償などを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(宮川光治裁判長)は17日までに、双方の上告を退ける決定をした。道新などに計72万円の支払いを命じた一、二審判決が確定した。 争われたのは、道新記者の取材に基づき出版された講談社「追及・北海道警『裏金』疑惑」と旬報社「警察幹部を逮捕せよ!」の4カ所の記載。 一審札幌地裁、二審札幌高裁の判決はいずれも、総務部長の佐々木氏が裏金問題の対応をめぐり道警本部長から叱責されたとした部分など3カ所について「真実ではなく、真実と信じた相当の理由もない」と賠償責任を認定。謝罪広告掲載や本の回収請求は「記載は本のわずかな部分にすぎず、主要な点でもない」として退けた。 決定を受け、札幌市内で記者会見した佐々木氏は「道新は