一口にナレッジマネジメントと言っても、焦点を形式知にあてるか暗黙知にあてるかでやり方はかなり異なる。最終的な導入ツールにしても、形式知に焦点を挙げると商品/顧客情報共有のためのナレッジデータベースやエンタープライズサーチになるし、暗黙知に焦点をあてるとQ&Aやノウフーデータベースになる。今流行のイントラブログや社内SNSは暗黙知側に焦点をあてたツールになる。 ところが実際には暗黙知(あるいは身体知)をITツールでマネジメントするのはとても難しい。なにしろ形になっていないのだから当たり前である。例えば人と人が直接技能や身体知を伝授する徒弟制度だとかOJTなら暗黙知を暗黙知のまま伝達できるが、ネットや画面やキーボードを媒介にするには、暗黙知を一旦形式知にする必要がある。ナレッジを「見える化」する必要があるのだ。 また形式知を共有するようなナレッジマネジメントの仕組みでもシステム化によってログの