原題は「The Zurich Axiom -the rules of risks and reward used by generations of swiss bankers-」。直訳すると「チューリッヒの公理 -スイス人銀行家に受け継がれてきたリスクと報償の規則-」です。 投資関連書籍にありがちですが、本書も、邦題より原題の方が適切です。本書の副題にあるように、そして著者が冒頭で言っているように、本書は「リスクとそのマネジメント」について書かれた本です。 著者は冒頭で「公理があなたを金持ちにする」と言っていますが、私は、投資でお金持ちになった人はすべてこの公理に従って投資をしていると言っても過言ではないと思います。 著者は本書で、「すべての投資は投機である。唯一の違いは、ある人はそれを認め、ある人はそれを認めないと言うことだ。」と言い、「それを投資と呼ぼうが、ギャンブルであるという事実