売り手市場といわれる今年の就職戦線だが、学生は相変わらずお揃いのリクルートスタイルを身にまとう。個性を尊重すると公言する企業に、なぜ学生は没個性のスタイルで挑むのか。 学生は「こだわって」あのリクルートスタイルを身に着けている? オフィス街にリクルート姿の学生が目につく季節となりました。就職協定による選考活動の開始は8月1日となっていますが、実質的には企業の採用活動と学生の就職活動はすでに動き出しているようです。 学生がスーツを着ていても一目でそれと分かるのは、同じフォーマットだからでしょう。スーツの色、シャツやネクタイのデザイン、髪型や持ち歩くカバンにも共通のプロトコルを感じます。多くの学生の中から選ばれる過程で、どの学生も自らの個性を消すかのように、同じに見えます。 いま企業が採用したい人材の条件は明らかに変わってきました。欧米に追い付け追い越せの時代には、目標もそこへの到達プロセスも