たくさんのスケーターが滑っている。小学生であろう小さな子から、高校生くらいの選手まで、リンクいっぱいに広がり、滑っている。 壁面に大きな写真が吊られている。高橋大輔、織田信成がいて、指導者として活躍する佐藤信夫、佐藤久美子の現役時代の写真もある。それら部の出身者たちの写真が、刻まれた歴史を伝える。 関西大学スケート部は1948年にアイスホッケー部、55年にアイススケート(フィギュアスケート)部が創部され、その後スピードスケートが加わり、現在はフィギュアスケートとスピードスケートで構成されている。そしてフィギュアスケートでは、数々の選手を輩出している。 2006年には国際規格のアイスアリーナが完成し、関西大学のみならず、日本フィギュアスケートの有力な拠点となってきた。 リンクには、選手たちを止めては声をかけるコーチたちの姿も見える。 その1人に濱田美栄がいる。 京都醍醐FSCのコーチであり、