高校教師らの間でティーチング・ポートフォリオ(TP)という教育ツールに関心が集まっている。教師として大切にしたい理念を見つけ、その理念と実際の授業内容とのギャップを把握しながら指導のスキルを高めるのが狙い。2020年度の大学入試改革を控え、知識一辺倒ではなく生徒自らが考え、課題を解決する力を養う教育にもつなげる。「授業力」の刷新に挑む教師らを追った。9月下旬、東京都国立市にある都立国立高校。テ
子どもと違って人生経験があり、自分なりの考えも持っていて、相応にプライドも高く、場合によってはこちらのいうことを素直に聞いてくれないことも...。このような現実があるだけに、大人を相手に教えるという行為はとても難しいもの。事実、ビジネスの現場で悩んでいる方も少なくないはずです。 多様な背景を持つ大人に対して、教えた経験もない、教え方も知らない、言ってみれば「素人」がいきなり教える立場に立つ。これが、大人相手に教える際に感じる難しさの原因です。だとすれば、「大人相手の教え方」を知れば、その難しさが解消されるかもしれません。(「はじめに」より) こう記しているのは、『オトナ相手の教え方』(関根雅泰著、クロスメディア・パブリッシング)の著者。企業研修で大人相手に「現場での仕事の教え方」を教えているそうですが、つまり本書では、そこから得た現場経験や学術知見を活かし、誰が相手であっても「これさえ押さ
優れた大学教師は何を考え、どのような教え方をしているのか。教師にとって大切なことは何なのか。「ハーバード白熱教室」マイケル・サンデル教授ほか、ベストプロフェッサー63人の授業の進め方と学生への接し方を分析、学生のやる気を起こし効果的な学習環境を創造する方法を紹介する。学生の人間的知的成長に大きな影響を与えた大学教師が心がけているティーチングの基本。 第1章 序――最優秀教師を定義する ベストプロフェッサーはどのように教えたか 優秀性(excellence)を定義する 研究の実施 学生による評価 主要な結論 研究から学ぶ 第2章 学習について何を知っているか 優秀教師から学ぶ 何がやる気を起こすか 何がやる気をなくすか 学習の発展的見方を採用する ティーチングにとっての意味 第3章 どのように授業を準備するか 第4章 学生に何を期待するか 偏見を取り除けば学習効果が上がる 一人ひとりの個性を
何を、どのように、なぜそのように教えるかを教員自身が説明するティーチング・ポートフォリオ(教育業績記録)。教育業績の評価と教育活動の改善のために使用される教育業績記録の作成方法から、学問領域別の実例までを詳しく解説。アメリカ、カナダをはじめ多くの国で使わるきっかけになったベストセラー第3版の邦訳。 日本語版出版にあたって 第3版日本語版出版にあたって 第1部 ティーチング・ポートフォリオ―目的、プロセス、成果 第2部 電子ティーチング・ポートフォリオ 第3部 7つの高等教育機関におけるポートフォリオの使用事例 第4部 ポートフォリオの更新 第5部 各学問領域のポートフォリオの実例 参考文献 用語解説 索引 寄稿者略歴 著者略歴
岩波書店の田中朋子さんより、彼女が編集を担当された朝日新聞教育チーム『いま、先生は』をお送りいただきました。 http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0221870/top.html >気力を失い早期退職を選ぶベテラン,力尽きて倒れる者,過労死する者,心を病む者,迷いながら教師らしくなっていく新人,非正規雇用でも教えることに情熱をもつ若者…….教師という,過酷でありながらなお人を惹きつける仕事の現在に迫り,大反響をよんだ朝日新聞の連載に,新原稿と読者からの「反響編」を加えて単行本化. 世の中には、「教育問題」という厳然たるカテゴリーがあるようです。そして、この「教育問題」にいったん放り込まれると、そのものすごい磁場に巻き込まれて、それ以外の視点はなかなか見えなくなるようです。 この本も、本屋さんでは「教育問題」のコーナーに並べられるのでしょう。 しかし、ここで描
2010年02月19日 『学び合い』勉強会&授業参観の報告 上越教育大学の西川先生が提唱する『学び合い』という授業思想について、実践なさっている先生をお招きして16日に勉強会を、今日18日に授業参観を行いました。 『学び合い』は、学校、教師の役割を純化・強化し、また生徒を集団と捉え、最大の効果を生み出すものです。 具体的な授業においては、教師は学級の経営者に徹し、「一人も見捨てない。全員が課題をできるようにする」というビジョンを提示した上で、課題を提示して進捗と結果を管理します。 授業中は教師が教えるのではなくて、生徒同士が学び合う(教え合う)ことによって、擬似的な「全員による個別指導」を実現し、効果を上げます(学術的には、教師役と生徒役の課題に対する認識の差が開き過ぎない方が学習効果は高くなるそうです)。 わからない生徒には全員が教えようとするので疑問点が解消されやすく、また教えた側の生
東京都や大阪府が教員志望の学生集めに血眼になっている。優秀な学生を求め、地方は草刈り場に。「仁義なき戦い」の様相だ。(AERA編集部 野口陽) 4月1日午後2時。全国に散らばる約5800人の携帯電話が一斉に鳴り、あるメールが届いた。 送り主は、東京都教育委員会。あらかじめ登録していた教員志望者に向け、採用情報を知らせるメールマガジン「東京の先生になろう!」だ。 このメルマガは、一昨年の開始以来週1〜2回のペースで配信。これまでのテーマを見ると「現職教員が語るツボ」「合格体験談」など、「選ぶ側」が送るものとは思えないものもある。 ◆地方都市で「スカウト」 4月、各自治体が教員募集を本格化させる中、都の意気込みは際だつ。 12日からは7府県に部長クラスの幹部職員ら6人が出向き、都採用試験の「出前説明会」を開く。開催地の地元出身の都教員も同行し、受験を勧めるという。今年は新たに福島県
公開研究授業で、提案された研修プランの改善点を討議する「学生」たち(兵庫教育大で) 大学院が優れた指導者の育成に乗り出した。 兵庫県立高校の教師渋谷義人さん(46)は昨春、20年ぶりに学生に戻った。兵庫教育大学(兵庫県加東市)の大学院に新設された「スクールリーダーコース(学校指導者分野)」で、校長の資質を学ぶためだった。 学校指導者に特化した課程は教職大学院の開設をにらんだものだ。同期は他県からも集まった。12人全員が校長になる前の現役教師。コースの新設に合わせ、兵庫県教委は、教頭試験の合格者ら、将来の校長候補5人に入学を勧めた。渋谷さんもその1人だった。 学校を離れることにためらいながらも「現場では仕事に追われ、教育全体をじっくり考える機会が少ない」と入学を決めた。 ◎ スクールリーダーコースは、2年間で経営管理などのカリキュラムや2か月間の実習をこなし、論文代わりに「学校経営改善プラン
なぜ教員は忙しいのか?〜削られる「生徒と向き合う時間」 教育基本法の改正、学校でのいじめ問題、必修科目の未履修など教育に関わる課題や問題が連日のように報道されている。だが、その割には、教育現場で何が起きているのかがなかなか伝わってこない。そこで今回から短期集中連載として4回シリーズで学校の現場で何が起きているのかを、杉並区立和田中学校の藤原和博校長に寄稿していただいた。藤原校長は、リクルートの初代フェローから教育界に転身し、2003年、都内では義務教育初の民間人校長となった。 杉並区立和田中学校校長 藤原 和博氏 4回シリーズの最初は、まず「教員」という仕事の変質について述べることにしよう。教員集団によって構成される「学校」の役割の変質と言い換えてもよい。 本来、子どもは「家庭」「地域社会」「学校」が三位一体で育てるものだ。 家庭という社会、地域社会、学校という社会の3つの「社会
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