主役ではなく、脇役。だが、メイクもセリフもこだわりぬいて、松方弘樹はファンに強烈な印象を残した。公開から40年以上経ても、その演技は色褪せていない。 松方弘樹(まつかた・ひろき) 42年、東京都生まれ。時代劇俳優・近衛十四郎の長男。役者として伸び悩んでいた時期に『仁義なき戦い』シリーズ('73年~)に出演。クセのあるヤクザ役で一躍注目を集めた ゾンビのように蘇る 伊藤: '73年1月に封切られた『仁義なき戦い』は大ヒット、シリーズ全5作が作られました。松方さんは第1作をはじめ、第4作『頂上作戦』、第5作『完結編』にも出演。毎回凄絶に殺されます。 上野: しかも、3作とも、すべて違う役を演じている。同じ映画のシリーズで一人三役を演じた役者は記憶にありません。 伊藤: 松方さんの評伝『無冠の男』の取材で、その理由をお訊ねしたところ、ご本人も、「こっちが訊きたいよ」と苦笑いしてらっしゃいました。
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