当初の予定より少しずれこんでしまったのですが、4月4日取次搬入で無事発売の決定した新刊『オルタナティブロックの社会学』。この本は本当に、ポピュラー文化研究のメルクマールとなる記念碑的な一冊であり、研究者のみならずすべてのロック音楽を愛する人に読んでもらいたい、絶対的な自信作に仕上がっています。 改めて玉稿をくださった著者の南田先生に感謝申し上げるとともに、一人でも多くの方にこの素晴らしい本をお手にとってもらうべく、今回はこの本のお話をさせていただきます。 表題に「ついに」とあるのは、この本の出発が3年前にまでさかのぼるからです。担当編集である私が初めて著者の南田勝也先生(武蔵大学社会学部教授)にお目にかかったのは、2011年も終わりに近づいたころ。仕事柄大学の先生とお会いすることは多いのですが、ロック研究者(ジョン・ロックではなくロックミュージック!)とはどのような感じの方なのだろうとドキ