税金取立て請負人、傭兵、総督(Tax Farmers, Mercenaries and Viceroys)by ポール・クルーグマン:ニューヨークタイムズ紙2006年8月21日付コラム 昨日ニューヨークタイムズが報じたところでは、米国内歳入庁(IRS)が、税滞納者への徴収業務を民間の借金取立て企業に外注しようと計画しているという。 これは恐ろしいアイデアだ。税金の徴収業務を民営化することは、歳入庁職員を増やすよりもコスト高になり、しかも職権濫用の危険性も派生する。しかし最も驚きなのは、この計画の先にあるのは、近代的政府の本質を後退させてしまうことだ。私は常々、保守派は国民を1920年代の生活に引き戻したがっていると言っていたが、どうもブッシュ政権は16世紀に戻したいらしい。 そして、税徴収の民営化は、偉大なる後退のほんの一部に過ぎない。 過去の悪政時代には、政府は行き当たりばったりの業務を
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