埼玉県とさいたま市などが検討している埼玉高速鉄道(地下鉄7号線)の東武野田線岩槻駅までの延伸について、同市の相川宗一市長は30日の定例会見で、「平成27年までに槌(つち)音を響かせたい」として平成27年までに着工する考えを示した。着工の時期が言及されたのは初めて。 市は平成21年度予算案に前年度比300万円増の3000万円を計上し、県や埼玉高速鉄道などとの協議や調査を進める。 また相川市長は、「市が先頭に立たなければ進まないことだと思う」と市が主導的な役割を担う考えも強調した。 延伸にかかる費用は約750億円と試算されている。国の補助が不可欠だが、そのためには採算が取れることが条件。現時点では採算の見通しがたっておらず、県とさいたま市は20年7月、沿線開発や便利なダイヤの工夫などで利用者を増やす方法を検討すると発表していた。