会社神話の経営人類学 作者: 日置弘一郎,中牧弘允出版社/メーカー: 東方出版発売日: 2012/09メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 1,212回この商品を含むブログを見る 最近ではスティーブ・ジョブスとアップルの話に顕著だけれど、会社は発展成長の過程でいろんな神話を紡ぎ出して(時には捏造して)、それをアイデンティティ構築に使いブランディングや企業のまとまりを生み出す。本書は、いろんな日本企業(または外資日本法人)についてそうした神話がいかに造り上げられたかを、神話学、民族学的に分析検討したもの。 とってもおもしろい。多くの人は、ジョブスの伝記とかを思いっきり真に受けて本気で感動するくらいバカで、そこに書かれている「製品哲学」が目の前の製品と露骨にちがっていることにすら気がつかない。(たとえば、ジョブスがジョナサンアイブと、一件かっこよさげな製品を見つけて喜んだが、それがネジ
![日置/中牧編『会社神話の経営人類学』:企業アイデンティティ形成過程を分析した面白い本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f9bc9d8a9be21c3bea6e5240ab7c69f1b389031c/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51E6Ds6NW%2BL.jpg)