レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 疾患の急性期は、対処をしないと患者はどんどん悪くなる。 医師と病気との戦いは、患者さんの体が戦場だ。力強い治療を行えば、より確実に敵を追い出すことが出来るかもしれない。しかし、片端から核爆弾を投下しようものなら、その土地は二度と使い物にならなくなる。ここでいう「核爆弾」とは、例えば気管内挿管や補助循環といった侵襲的なデバイス、ステロイドや強力な化学療法、ペネム系の抗生物質といった強力な治療など。これらは人体に対する治療効果は大きいが、一方で新たな出血の合併や日和見感染、耐性菌の出現などの副作用も大きい。 医師は「戦場」に対するダメージを最小限に抑えつつ、病気に撤退してもらわなくてはならない。 従来行われてきた戦術は、ピラミッド型アプローチと呼