杉原氏は、SIMPURE Nは機能を削ぎ落としたモデルだけに、ほかの端末とはプラットフォームが異なるのだと明かす。このため、従来の“N流文字入力ソフト”を入れ込むことが、時間的にも労力的にも難しかった。ATOKを入れたのはそのような特殊な事情があったからであり、通常のNEC端末では従来路線が継続されるようだ。 「NECの日本語変換はダメという声も聞く。しかしNECはワープロも開発しており、辞書など根幹になる部分はいいものを積んでいる。UI(ユーザーインタフェース)を強化すれば、他社より優れたものができるはずだ。(既存の)プラットフォームを移植することで工数も少なくてすむので、品質を保てる」 操作の速さは? 細かいポイントで向上 NECのFOMAといえば、動作がそれほどきびきびしていないという批判もあった。だが「N902i」になってこれは大分改善され(2005年10月28日の記事参照)、さほ