生活に欠かせないティッシュペーパーの形状が変わりつつある。 定番の紙箱ではなく、透明のフィルムで包装された「ソフトパック」タイプがじわり浸透。台所など水回りにも置きやすい利便性の高さに加え、紙箱よりも価格が安いのが魅力だ。最近の物価高で一段とシェアが拡大している。 【写真】ソフトパックティッシュ 民間調査会社のインテージ(東京)によると、国内でソフトパックのティッシュが販売されたのは2007年度。08年度のシェアは市場全体の0.1%だったが、右肩上がりで伸び続け、現在では約2割を占めるまでに成長している。 最大の売りはコンパクトさ。「クリネックス」を販売する日本製紙クレシアは「消費者にとって持ち運びしやすく、企業側は輸送コストを抑えられる」と指摘。その結果、紙箱より価格を低く設定することができ、「エリエール」を展開する大王製紙は「22年度は物価高も影響し、節約意識の高まりがさらに需要を伸ば