松竹とドワンゴがタッグを組み、「ニコニコ超会議」で上演した「超歌舞伎」。中村獅童さんと初音ミクを主演に迎え、最新技術を駆使した新作歌舞伎の製作は試行錯誤の連続だった。創業120周年の老舗・松竹が挑んだ「超歌舞伎」の裏側を聞いた。 松竹とドワンゴがタッグを組み、ネットユーザーが集まる「ニコニコ超会議」(4月29~30日、千葉・幕張メッセ)で上演した新作歌舞伎「今昔饗宴千本桜」(はなくらべせんぼんざくら)。主演に中村獅童さんと初音ミクを迎え、最新技術を駆使した「超歌舞伎」としてリアルタイムにネット配信も行い、歌舞伎ファン以外からも大きな注目を集めた。 通常の歌舞伎公演と異なり、多様な映像演出やNTTの協力による最新技術、VOCALOID・初音ミクによるデジタル音声など、伝統とテクノロジーの融合がテーマの1つだった超歌舞伎。演技面では歌舞伎の伝統や作法を守りながら、さまざまな演出や工夫がある舞台