米国では国内全土で新型コロナウイルスのワクチン接種が始まったが、同国の感染症分野の権威2人は米国民に対し、旅の計画を立てるにはまだ早過ぎると警告している。 米疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は米CNNテレビが開いたオンライン討論会で、「現在は国内外問わず旅行に適した時期ではないことを強調したい」と指摘。国内便などで長距離移動をする人に対する検査を増やすべきだと主張した。 討論会は視聴者が参加するタウンホール形式で行われた。ある女性は、ワクチンの2回目接種を終えた後、どれくらい時間がたてば安全に旅ができるかと質問。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は「予防接種を受ければ自由に移動してもよいというわけではない。また、私たちが常日頃言及しているさまざまな公衆衛生上の措置に従わなくてもよいというわけでもない」と回答した。 ファウチ博士によると