緊急事態宣言が明け、混雑する沖縄都市モノレール。人出が増えたことで、第6波が懸念されている=1日、那覇市の県庁前駅 第74回新聞週間が15日、始まった。今年はスポーツの祭典東京五輪・パラリンピックが開かれる中、新型コロナウイルスが猛威をふるい、県内の感染状況は世界最悪レベルとなった。日々、目の前の取材現場で、記者は苦悩し、迷いながら記事を書いている。難局に立つ記者の思いを連載で紹介する。 「息子夫婦が新型コロナウイルスに感染して入院する。感染が疑われる孫を預かろうと思っている」。高齢の女性から編集局へ電話を受けた。自分も感染することを覚悟した上で、家族内感染が起きた場合、親が子どもと共に療養できる施設を県が確保するべきだとの意見を書いてほしいとの訴えだった。私も妊娠中の妻と2人の子を育てており、状況を考えると切実さはよく分かった。児童相談所などが一時的に預かる仕組みもあるが、離ればなれには