台湾のフォックスコンは、ここ数年、半導体の製造拠点として注目が高まるマレーシアに工場を建設し、電気自動車(EV)向けのチップを製造する計画だ。 フォックスコンの半導体事業投資会社のBIH(Big Innovation Holdings)とマレーシアのITサービスプロバイダのDNeX(Dagang NeXchange Berhad)は共同で、マレーシア国内に半導体工場を建設し、合弁会社を設立する覚書に調印したと5月17日に発表した。 採用するプロセスは28nmおよび40nmで、EV向け車載半導体を月あたり4万枚生産する計画という。 台北のシンクタンク、台湾経済研究所のダーソン・チウによると、マレーシアで製造された製品は、中国や米国、東南アジアに政治的な制約を受けずに販売することが可能で、「コストを下げるだけでなく、米中間の対立を回避できる」という。 さらに、「マレーシアは東南アジアで最も高度