アインシュタインが「一般相対性理論」の中で、その存在を提唱した宇宙空間のゆがみが波となって伝わる現象、いわゆる「重力波」を初めて直接観測することに成功したと、アメリカを中心とした国際研究チームが発表しました。 重力波の観測は、ノーベル賞にも値する成果とも言われることから、今後は世界各国の科学者による観測データの検証が進められることになります。
アインシュタインが「一般相対性理論」の中で、その存在を提唱した宇宙空間のゆがみが波となって伝わる現象、いわゆる「重力波」を初めて直接観測することに成功したと、アメリカを中心とした国際研究チームが発表しました。 重力波の観測は、ノーベル賞にも値する成果とも言われることから、今後は世界各国の科学者による観測データの検証が進められることになります。
特別公開2014 ※今年の公開日は終了しました。ありがとうございました。 ★更新情報★ 公開日の前日である8月22日(金)は、準備のため展示室の公開は16時までです。ご協力お願い致します。展示室以外の場所は18時までご見学いただけます。(8/8) 「イベント内容」追加しました!パンフレットもダウンロードいただけます。(8/7) ★開催日★ 2014年8月23日(土) 9:30〜16:00 (入場は15:30まで) ★特別公開2014テーマ★ 『電波天文、野辺山から世界へ!』 ★特別講演会★ 【野辺山から世界へ:太陽電波45年】 講師:中島 弘(なかじま ひろし) 時間:11:00〜12:00 整理券配布:9:40〜(定員200名) プロフィール 元国立天文台教授、現国立天文台特別客員研究員。理学博士。1970年、名古屋大学理学研究科博士課程(物理課程)を経て東京大学東京天文台(野辺山太陽電
米国の東海岸時間の月曜日の正午(日本時間の火曜日の深夜1時)にハーバード・スミソニアン天体物理学センターで、BICEP2望遠鏡の観測結果についての記者会見があるとの発表がありました。 発表の内容は明らかではありませんが、英国の『ガーディアン』紙によると、初期宇宙の時空間の量子的な揺らぎを起源とする原始の重力波の存在を、世界で初めて確認したのではないかということです。 BICEPとは Background Imaging of Cosmic Extragalactic Polarization の略で、南極点の近くのアムンゼン‐スコット基地に設置された望遠鏡を使い、138億年前の宇宙の始まりに発せられた、宇宙背景マイクロ波輻射(CMB)の偏光の観測を行うものです。上の写真の右側の望遠鏡が、第2世代のBICEP2です。 BICEPプロジェクトは、Caltechのアンドリュー・ラング教授とジェイ
【2013年10月7日 アルマ望遠鏡】 アルマ望遠鏡の観測から、通常の10倍以上も大きな分子の雲に包まれた原始星が見つかった。星が誕生する過程がこれまで考えられていたよりも多様であることを示唆している。 原始星周囲の想像図。原始星を繭のように温かいガスが取り巻き、極方向に分子流が噴き出している。クリックで拡大(提供:国立天文台) 赤外線暗黒星雲MM3の赤外線像(左)と、アルマがとらえた原始星周囲の電波画像(右)。赤外線像はNASA MSX衛星による画像。電波画像の赤色等高線はギ酸メチル、カラーは硫化炭素の電波強度を示す。クリックで拡大(提供:酒井剛/電気通信大学/国立天文台) 電気通信大学の酒井剛さんら国際研究チームが、わし座の方向にある赤外線暗黒星雲MM3の中に、ガスや塵の“繭”(ホットコア)に包まれた生まれたての星を見つけ出した。「赤外線暗黒星雲」とは、赤外線でも見通せず暗く見えるほど
電気通信大学の研究者を中心とする国際研究グループは、アルマ望遠鏡を用いてわし座にある赤外線暗黒星雲G34.43+00.24 MM3を観測し、生まれたばかりの若い星のまわりに温かく巨大な分子の雲を発見しました。この温かい雲は、太陽程度の質量をもつ若い星のまわりにこれまで見つかっていた典型的なものよりもおよそ10倍大きく、この若い星が特殊な状況にあることを示しています。 生まれたばかりの星の周囲を包む温かいガス雲は「ホットコア」と呼ばれ、有機分子をはじめとするさまざまな分子が含まれることが特徴です。今回の観測で巨大なホットコアが見つかったということは、同程度の質量をもつ赤ちゃん星よりも大量のエネルギーがこのホットコアの内部から発せられていることを示しています。その原因として、中心の赤ちゃん星に向かって通常よりも激しい勢いでガスが降り積もってきている、あるいはホットコアの中に複数の赤ちゃん星が含
Image credit: NASA アメリカ航空宇宙局(NASA)は9月12日、惑星探査機「ボイジャー1号」が太陽圏(ヘリオスフィア)をついに脱出し、星間空間を飛行していると正式に発表した。人工の物体が星間空間に出たのは初めて。 「ボイジャー1号」は1977年9月5日に打ち上げられ、木星、土星などを探査した後、2004年12月に末端衝撃波面を通過し、2010年頃から太陽風の速度がゼロとなるヘリオポーズに達していたが、太陽風速度は常に変動するため、NASAの研究者らはデータを取得し続けていた。 「ボイジャー1号」は現在太陽から約190億km離れた所を秒速約17kmの速度で飛行している。NASAの研究者らによると、「ボイジャー1号」から届いたデータから逆算すると、「ボイジャー1号」は2012年8月頃に最初に星間空間入ったという。 太陽系と太陽圏についての解説は以下の通り。 (1)太陽系とヘ
[image-36] [image-51] [image-78] [image-77] PASADENA, Calif. -- Color and black-and-white images of Earth taken by two NASA interplanetary spacecraft on July 19 show our planet and its moon as bright beacons from millions of miles away in space. NASA's Cassini spacecraft captured the color images of Earth and the moon from its perch in the Saturn system nearly 900 million miles (1.5 billion kilome
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日本の探査機「はやぶさ」が3年前に世界で初めて小惑星から持ち帰った微粒子が、JAXA=宇宙航空研究開発機構の研究施設がある相模原市などで今月17日から公開されることになりました。 相模原市の市立博物館で一般に公開されるのは、日本の探査機「はやぶさ」が3年前小惑星「イトカワ」で採取して地球に持ち帰った微粒子です。大きさは直径0.05ミリほどで肉眼では見ることができないため、光学顕微鏡を使って観察してもらうことにしています。 相模原市立博物館の菊地原恒市館長は「地球にはない、宇宙からきた物質を数十センチの距離で見ることができる感動を大勢の人に味わってもらいたい」と話していました。公開は、相模原市の市立博物館で今月17日から28日まで行われます。 また、「はやぶさ」が持ち帰った微粒子は、東京・上野の国立科学博物館でも今月17日から展示されるということです。
地球上の生命の元となるアミノ酸は宇宙で作られたという説を補強する有力な証拠を、地球から約5500光年離れた「猫の手星雲」など九つの星雲で検出したと、国立天文台などのチームが23日、発表する。 アミノ酸には形がそっくりでも重ならない「左型」「右型」と呼ばれるタイプがあるが、地球上の生命を構成するアミノ酸の大半は「左型」と呼ばれるタイプ。田村元秀・東大教授らは、南アフリカに設置された赤外線望遠鏡で、猫の手星雲などを観測したところ、らせんを描いて進む「円偏光(えんへんこう)」と呼ばれる特殊な光を検出した。この光に照らされると、アミノ酸などの分子は、「左型」「右型」の一方に偏る性質があるという。 地球上でアミノ酸が作られたとすれば、「右型」と「左型」がほぼ同量できたはずだが、左型が大半という現実に合わない。このため、円偏光の照射により宇宙で生じた「左型」のアミノ酸が隕石(いんせき)に付着し太古の地
この画像を大きなサイズで見る 太陽の寿命は100億年程度だと言われている。現在、太陽系は約46億歳であることがわかっている。 あと数十億年もすれば、中心核の液体水素燃料が枯渇し、激しい燃焼が内側から太陽の表面へと広がる。 これは赤色巨星と言われるもので、これによって太陽はより輝きを増し、強烈な光の放射が地球にも破壊的な影響を及ぼすと言われている。 そんな太陽は、地球からいったいどのように見えるのだろうか。 これは、海外サイトio9のロン・ミラー氏による、太陽の死が地球に与える影響とその予想図である。 この画像を大きなサイズで見る 地球の表面温度が、平均的だった20℃から75℃まで上昇し、海水は蒸発し、地球は生命のいない砂漠と化す。 この画像を大きなサイズで見る 水素をヘリウムに変えてエネルギーを作り出していた太陽は、ついに水素を使い果たしてしまう。 この頃には残りのヘリウムが太陽の中心核に
探査機ボイジャー1号のイメージ図=NASA提供探査機ボイジャーの軌跡 【ワシントン=行方史郎】1977年に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の探査機ボイジャー1号について、米地球物理学連合が20日、太陽系の境界を越え「宇宙の新しい領域に入った」とする声明を発表した。一方、NASAは「まだ太陽系は脱出していない」と否定し、論争になっている。 ボイジャー1号は確認できる人工物体として地球から最も遠くにあり、太陽系を出たことが確認されれば初めてとなる。 同連合の専門誌に公表された観測データによれば、昨年8月を境に太陽からくる陽子などの粒子が劇的に減り、太陽系外からの宇宙線が急増した。分析したニューメキシコ州立大のビル・ウェバー教授は「太陽系との境界を越えた」とした。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこ
【サン・ペドロ・デ・アタカマ(チリ北部)=中島達雄】日米欧の国際協力で2002年から南米チリに建設していた世界最高性能の電波望遠鏡「ALMA(アルマ)」がほぼ完成し、12日(日本時間13日未明)、報道陣に公開された。 13日(同14日未明)には、完成記念式典が開かれる。 アルマ望遠鏡は、チリ北部の標高約5000メートルの高地にあるアタカマ砂漠に建設。66台の可動式パラボラアンテナのデータを組み合わせることで、直径18・5キロ・メートルの巨大なアンテナに相当する観測性能を持つ。現在は57台がそろい、今年10月には全66台が稼働する予定だ。 観測性能は、東京から約500キロ・メートル離れた大阪に並べた二つの1円玉を識別できるほどで、従来の電波望遠鏡の10~100倍。宇宙が誕生した直後の銀河の観測や、星の誕生の仕組みの解明などが期待される。
フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡を用いた観測によって、宇宙線陽子が超新星残骸で生成することの決定的な証拠が見つかりました。この発見は、米国科学誌「サイエンス」2月15日発行号に掲載されました。 宇宙から地球にやってくる宇宙線(一次宇宙線)の大部分(90%)は陽子で、9%がヘリウムをはじめとする原子核(以下、陽子と原子核の成分を合わせて陽子成分と呼びます。)、そして、1%が電子です。一次宇宙線の大部分は、銀河系内の超新星の爆発に由来するのではないかと考えられてきましたが、観測的な裏付けはありませんでした。最近の観測によって、宇宙線の電子成分の源が超新星残骸であるということがようやく突き止められました。地球に降り注ぐ宇宙線の大部分を占める陽子成分についても、超新星残骸で生成されているという示唆はありましたが、決定的な証拠は得られていませんでした。 この問題の解決には、高エネルギーガンマ線の観測が重
国立天文台が二〇一五年三月、太陽観測を地上から衛星に切り替え、野辺山太陽電波観測所(長野県南牧村)の太陽電波望遠鏡(野辺山電波ヘリオグラフ)は運用を終える。近年、太陽の活動の異変が相次いで報告されていることから、国内外の研究者は観測継続の必要性を訴えている。 野辺山の太陽電波望遠鏡は一九九一年度に建設され、九二年度から運用が始まった。直径八十センチのパラボラアンテナ八十四基を並べて一つの望遠鏡のように使い、太陽全体の活動を観測できる。国内外の研究者が利用し、最近十年間の稼働率は99%を超える。 現在、米国と中国でも太陽電波望遠鏡計画が進み、望遠鏡を利用する研究者が両国に流れる可能性がある。国立天文台の小林秀行副台長は「衛星への切り替えと望遠鏡の新設を考えると、今後、野辺山の需要は減っていくとみている。これまで一定の成果を出した」と話し、運用停止もやむ得ないとの見方を示した。 太陽の表面では
2012年6月6日に日本でも観測される金星の太陽面通過は、「ひので」 衛星からも観測することができます。そこで、「ひので」衛星が とらえた金星の太陽面通過の一部を、当日公開致します。 当日公開の内容 公開ページ: 本ページ 公開時刻: 2012年6月6日 午後4時を予定 データ取得状況により、大幅に遅れる可能性がありますことを、御了承ください。 遅れる場合は午後3時までに本ページで新たな時刻をお知らせします。 公開画像: ひので 可視光・磁場望遠鏡でとらえた金星。 第2接触直前から第2接触後まで(第1接触は含みません)。 動画も提供できるよう努力致しますが、当日公開では静止画のみの提供となる場合もありますことを御了承ください。
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