羽田空港の国際ハブ(拠点)空港化構想を表明した前原誠司国土交通相と、成田空港を抱える千葉県の森田健作知事が14日、国交省で会談した。森田知事は「成田軽視だ」と前原国交相の構想に反発していたが、会談で「成田と羽田の両空港を一体的にとらえて合理的なすみ分けをする」などの点で合意した。 前原氏は羽田について、昼夜を問わず、長距離路線を含む国際線が発着するハブ空港化する考えは変えておらず、成田との路線の振り分け方などを巡り、両氏の意見が再び対立する可能性がある。 前原氏は12日、記者団に「『国際線は成田、国内線は羽田』の原則を取っ払いたい」と述べたことで、千葉県関係者には、成田に代わって羽田が国際空港の中心になるとの受け止めが広がり、反発を招いていた。 だが、14日の会談で両氏は(1)両空港を一体的にとらえ合理的なすみ分けをする(2)これからは誤解のないよう意思疎通する――ことで合意した。前