MOOCを活用した図書館での大学レベルの学習機会の提供 MOOCとは,大規模公開オンライン講座の総称である(CA1811参照)。大学レベルの講義動画をウェブ上に公開することで,どこでも,誰でも,無料で受講できる。しかしまだ課題はある。無料とはいえ受講するにはコストがかかるのである。それは,ウェブに接続するコストや受講機材を手に入れるコスト,機材を使うスキルを習得するコストである。これらのコストが学びの障壁となっている。 この課題の解決には,図書館が受講環境を提供することが有効ではないか。誰もが自由に利用できる図書館(特に公共図書館)では,多くの場合,ウェブ上の情報を閲覧できるよう,インターネット回線や閲覧用のPCを提供している。そこでMOOCを提供すれば,ウェブに接続できない人も,PCを用意できない人も,大学レベルの講座を受講できる。また職員による機器操作支援も受けられる。しかも図書館には