NPO自殺対策支援センター ライフリンク代表 清水康之 9月10日は、WHOが定める「世界自殺予防デー」です。日本でも、10日から16日までが「自殺予防週間」となっています。 そこで今日は、近年、非常に深刻化している若者たちの自殺について、とりわけ“就活自殺”と呼ばれる、就職活動がうまくいかなかったことが原因の一つとなって自殺で亡くなる若者たちの背景について考えてみたいと思います。 これは警察庁が、「就職失敗」が原因・動機となっているとした20代の自殺者数の年次推移です。 5年前(平成19年:60人)と比べて、昨年は2.5倍にまで急増しています。ただ、これはあくまでも氷山の一角に過ぎません。自殺未遂者は、実際に亡くなる人の10倍はいると言われていますから、少なくとも毎年1000人以上の20代が、「就職失敗」を理由に、自殺を試みている計算になるのです。 なぜ、それほど大勢の若者たちが