【読売新聞】 経済的に困窮し、自分を殺してほしいと頼む母親の首を絞めて殺害したとして、嘱託殺人罪に問われた愛知県あま市、無職尾崎京介被告(26)に対し、名古屋地裁は15日、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑・懲役4年)の有罪判
大津市の無職少年(17)が自宅で小学1年の妹(6)を暴行し死亡させたとされる事件で、傷害致死の疑いで逮捕された少年が、滋賀県警の調べに対し、容疑を認め、「妹の世話をするのがつらかった」との趣旨の供述をしていることが6日、関係者への取材で分かった。母親は留守がちだったといい、県警は家庭状況や暴行の動機などを詳しく調べている。 大津・高島子ども家庭相談センター(児童相談所)の説明では、兄妹は家庭の経済的な理由などで県外の別々の児童養護施設で育ち、妹が小学校に入学した4月から母親と3人暮らしの生活となった。 少年は母親の代わりに妹の面倒をみて、近所の住民は妹とボールなどで仲良く遊ぶ姿をたびたび目にしていた。一方、暴行があったとされる時期に近い7月21日未明、兄妹が自宅近くのコンビニを訪れたため、同センターは「ネグレクト(育児放棄)の疑いがある」などとして、今月4日に母親と面談する予定だった。 少
「はよ、判決言えや。死刑だろうが!!」 〈被告である自分は、あの日証言台の席でややうなだれていた。 (裁判長)「これより判決を言い渡す。被告人前へ」 それを聞いて証言台へ移動する。 「はよ、判決言えや。死刑だろうが!!」 そう心の中で叫んでいた。 (裁判長)「主文は後に回して罪となるべき事実、理由から先に述べる」 後方、傍聴席の記者席からバタバタと急いで法廷内から外に出ていった。 「はい正解予想通り」 判決文を読み進める裁判長。それから一息吐いてこう言った。 (裁判長)「被告人起立しなさい。主文を言い渡します」 「下手なドラマでもこんな演出しねぇぞ」 (裁判長)「主文。被告人を死刑に処する」 「はいはい、茶番、茶番。はじめから死刑って言えや。後からペタペタと理由を補完する様な文体にすんな」〉(一部要約、以下同) これは、2人の高齢者を殺害したとして死刑判決を下された男、土屋和也の述懐である
生活保護を受給=預貯金なし、経済的に困窮か-障害者施設襲撃の容疑者 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」の入所者19人が殺害された事件で、元職員植松聖容疑者(26)が事件前、生活保護を申請し受給していたことが2日、同市への取材で分かった。神奈川県警津久井署捜査本部は、経済的困窮が事件の背景にある可能性もあるとみて捜査。1日からは捜査員を増員し、135人態勢で全容解明に当たっている。 相模原市地域福祉課によると、植松容疑者は3月24日に同区の緑福祉事務所を訪れ生活保護を申請。同日から同月31日までの分として約1万8000円を受け取った。 市では、収入が最低生活費(20~40歳の単身者は月7万5840円)を下回るなどの場合、収入との差額分を生活保護費として支給する。 植松容疑者は2月19日にやまゆり園を退職、同日から3月2日まで措置入院となり、事件当時は無職だった。 支給に当た
困窮するひとり親世帯の家計には、激しい収入の波がある。波を大きくしているのは、公的手当のまとめ支給。それにうまく対応できないと、現金不足から滞納や借金を重ねるうち、何かのきっかけですぐ破綻(はたん)する。 関東地方の公営住宅の自宅で昨年9月、中2の一人娘を殺害したとして、母親が殺人罪などに問われた。家賃を約2年分滞納した末、明け渡しの強制執行当日に犯行に及んだとされる。11月27日、東京高裁は母親の控訴を棄却、懲役7年を言い渡した。 公判や行政の資料などをもとに、朝日新聞は、ひとり親だった母親の2年間の月収の推移と家賃の支払い状況を分析した。収入の波の中で、手当の入る偶数月に滞納家賃をまとめて払っていた様子が、浮かび上がった。 母親は学校給食センターのパート調理員だった。夏休みは仕事がないため、9月の収入は元夫からの養育費(3万円)のみ。一方、児童扶養手当が入る4、8、12月の収入は、30
22日、埼玉県の利根川で認知症の症状がある母親と病気の父親を車に乗せて無理心中を図ったとして、47歳の三女が逮捕された事件で、三女が事件の前、生活苦を訴えて市に生活保護の申請をしていたことが関係者への取材で分かりました。警察は、行政に支援を求めながら事件に至ったいきさつを詳しく調べています。 警察の調べによりますと一家は3人暮らしで、ヨキさんには認知症の症状があり、敦子容疑者が介護をしていたということです。また、父親の慶秀さんは今月、病気のため新聞配達の仕事を辞め、一家の収入がなくなったということです。 その後の関係者への取材で、敦子容疑者が今月17日、生活苦のため深谷市に生活保護を申請し、2日後には市の職員が自宅を訪れるなどの対応をしていたことが分かりました。また、今月2日には市にヨキさんの介護サービスを受けるための申請をしていたということです。 警察は、行政に支援を求めながらなぜ事件に
中日新聞メディカルサイト「つなごう医療」は 2018年3月末をもって終了いたしました。 長らくご愛顧いただき、 ありがとうございました。 今後、中日新聞の医療関係記事は 中日Webの「医療」コーナー(http://www.chunichi.co.jp/article/feature/iryou/) でご覧ください。 中日新聞社
「生きていけなくなると思った」――。生活に行き詰まったひとり親家庭の母親が、中学生の長女を殺害した罪に問われている。事件があったのは、家賃滞納で県営住宅を立ち退く日の朝のことだった。生活が苦しい人の相談にのる新制度が4月に始まる。これで、行政の支援は助けが必要な人に行き届くだろうか。 起訴状などによると、昨年9月24日、千葉県銚子市にある県営住宅の一室で、母親(44)は中学2年の長女(当時13)を窒息死させたとされる。学校で使った赤い鉢巻きで首を絞めたという。母親は殺人容疑で逮捕、起訴された。母親は警察に「退去すれば生きていけなくなると思った」と供述したという。 どんな理由があっても殺人は許されない。けれど、なぜこんな事件が起きたのだろう。県と銚子市への取材を総合すると、母娘の暮らしぶりの一端が見えてきた。 母親は給食センターでのパート収入が年間で100万円に届かない程度あったとみられる。
誕生日には携帯型ゲーム機を買ってくれた優しいお母さん――。11歳の目にそう映っていた母親(42)が、我が子の命を奪おうとした。何が母を追い詰めたのか。 新潟地裁101号法廷。身長150センチほどの小柄な女性が裁判員らの前に現れた。黒いスーツに身を包み、背中まで伸びた茶色の髪は一つに束ねていた。 被告は3月、新潟県上越市の自宅で小学5年生の次男の首をロープで絞め、無理心中を図ったとする殺人未遂の罪に問われた。心中は中学1年の長男に止められ、失敗に終わった。 検察官が起訴状を読み上げる。被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。か細くも、落ち着いた声だった。 検察と弁護側の冒頭陳述から事件をたどる。 被告は2000年に結婚したが、03年に次男が生まれる直前に離婚。2人の子を引き取り、実家の敷地内の離れで3人で暮らしていた。 介護の仕事を始めたが、他人とうまく話せないことから2年半ほどで辞め
はしがき・要旨紹介・目次 PDFを開く ダウンロード 第1章 研究の趣旨 PDFを開く ダウンロード 第1節 研究の目的 第2節 「通り魔事件」 第3節 無差別殺傷事件の研究の手法 第4節 報告書の構成 第2章 殺人事件の動向 PDFを開く ダウンロード 第1節 殺人事件の発生状況 第2節 殺人事件の捜査・裁判 第3節 殺人事犯者の矯正の動向 第4節 殺人事犯者の更生保護の動向 第3章 無差別殺傷事犯の実態 PDFを開く ダウンロード 第1節 調査対象者の基本属性 第2節 犯行の状況 第3節 犯行の背景要因,犯行経緯・動機等 第4章 無差別殺傷事犯者の処遇 PDFを開く ダウンロード 第1節 捜査・裁判 第2節 矯正 第3節 更生保護 第4節 再犯の状
無差別殺傷事件を起こして2000~09年度に有罪が確定した元被告ら52人のうち、約6割が社会的に孤立し、4割以上は自殺未遂を経験していたことが法務省の初の研究報告で明らかになった。 報告では「元被告らは社会的弱者の一面が強い」と指摘し、孤立を防ぐことが再発防止につながると強調している。 「学生時代に受けたいじめを思い出し、いら立ちを晴らそうとした」「自分だけが不幸だと感じ、幸せそうな人を狙った」 報告書で示された犯行動機からは、社会への強い不満と絶望感がうかがえる。 調査は近年、無差別殺傷事件が相次ぎ、治安に不安を感じる人が増えていることから実施された。裁判記録や刑務所の処遇記録などを基に、受刑者の犯行前の生活状況などを調査・分析した研究は初めてだ。 対象は10年3月までの10年間に有罪が確定した犯行時10~60歳代の52人(死刑確定6人)。大阪教育大付属池田小で01年に起きた児童ら23人
Research Mental disorders and... Mental disorders and vulnerability to homicidal death: Swedish nationwide cohort study Research Mental disorders and vulnerability to homicidal death: Swedish nationwide cohort study BMJ 2013; 346 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.f557 (Published 05 March 2013) Cite this as: BMJ 2013;346:f557 Casey Crump, clinical assistant professor1, Kristina Sundquist, professor2
テレビで「防ぎようがない」って嘆いている情報番組の司会者を見たのだけれど、何不自由なく暮らしている人が「朝起きたら、急に誰かを殺したくなった」ならばともかく、「出所後」に「家も仕事もなく自殺しようと思ったが死ねずに、死刑になろうと思って」起こした殺人事件が「防ぎようもない」って、いったいどれほどわかりやすいサインが出なければいけないのだろうか。 「申請がなかったから生活保護を支給できずに餓死してしまいました。しょうがないですね」って言うどこぞの生活保護行政と同じだ。そういう行政を日ごろマスコミは批判しているんじゃないの? そんな悲惨なケースを救えずに、タレントの親族の生活保護はけしからん、って。 「死刑になろうと思って」を文字通りの意味にとる人たちの素直さもよくわからない。だから「死にたいなら自分で死ね」と言ったどこかの首長は、幾重にもバカじゃなかろうかと思う。 みんな未来に向けて考えるこ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く