6月8日、巨人が58日ぶりの首位に立った。開幕前の下馬評は圧倒的に優位で、抱える戦力の規模からすれば「苦戦」が続いていたわけだが、その原因の一つは明らかに先発陣の不振にある。 開幕早々に宮國椋丞が二軍行きを命じられたかと思うと、大竹寛、杉内俊哉の「FA組」も精彩を欠いている。投手陣の精神的支柱となるべき内海哲也にいたっては、5月末にようやく今季初勝利を挙げたものの、その翌週「左肩痛」で出場選手登録を抹消されてしまった。当初構想にあった「六本柱」のうち、計算が立つのは菅野智之のみという状況だ。 原監督の父、貢氏が相模原市内の病院で息を引き取ったのは、そのような苦戦の続く5月29日の夜だった。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 1654文字 NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく