日本共産党の田村智子議員は15日の参院内閣委員会で、佐賀市で警察官が知的障害をもつ安永健太さんを「精神錯乱」者扱いし、「保護」の名でうつぶせに取り押さえ、後ろ手錠などの拘束をした直後に死亡する事件(2007年)について質問しました。 取り押さえた警官は無罪が確定。遺族や弁護団などは、警察の対応の見直しを求めています。 田村氏は、安永さんの事件の判決後、障害者差別禁止法が施行されており、その視点から警察行政の検証が必要だと指摘。安全を確保するはずの「保護」で危険な後ろ手錠は行うべきではないと主張しました。警察の対応は知的障害者の安永さんに恐怖心やパニックを引き起こしたのではないかとして、障害者への接遇を研修によって身につけることを求めました。 また、警察が言動だけで「精神錯乱」者と判断したことについて「障害の特性からくる言動であり、特性を正しく理解せずに『精神錯乱者』と認定するのは時代遅れだ