■漁船が“最前線に” 南シナ海での中国とベトナムのつばぜりあいが続いています。 26日にはベトナムの漁船が沈没する事故も起きました。ベトナム側発表によると、中国の漁船約40隻に包囲され、体当たりされて沈没したとのこと(時事通信)。 一方、中国側は「ベトナムの漁船が中国の漁船に体当たり、その後転覆した」と説明しています(新華社)。 興味深いのはどちらも最前線に「漁船」が立っているという点。巡視船同士でばちばちやりすぎるとエスカレートする可能性があるので、一応民間という名目の漁船を前面に立てるというリスクヘッジを行っています。政府が動員したのはばればれなのですが、これもまあ様式美というべきでしょうか。 ■第二段階とは何か? 漁船沈没の翌日、27日にもちょっとした動きがありました。今回の中越対立の発端となったのは、中国・中海油田服務株式公司による海底油田採掘プラットフォームの設置です。27日、同