ピルは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の合剤です。 これはもともと女性の体内(卵巣)で自然に作られるホルモンで、エストロゲン(以下E)とプロゲステロン(以下P)が同時に出ているのは、女性の自然の周期では排卵してから生理が来るまでの間と、そして妊娠している時です。 ですから、ピルを服用するということは、簡単に言うと、 ・排卵後から生理が来るまでの状態 ないしは、 ・妊娠している時と同じ状態を作り出すこと と同意であることを意味します。 これを利用すると、以下のような治療として使えるということになります。 1)ホルモンバランスが崩れているために不正出血を起こしている時 2)予定生理をずらしたい時 3)生理不順の時、生理が来ないので生理を起こしたい時 4)生理痛がひどい時(子宮内膜症を含む) 5)月経前緊張症に対して 6)避妊をしたい時 1)は、EあるいはPの分泌が