今回もまた役に立たないお話を(笑)。 偏光フィルターが水面などで反射した光をカット出来るのは御存知の通り。これは物の表面(金属、鏡の表面を除く)で反射した光は、振幅方向が反射面と平行に「偏光」するためで、それと直交する(90度の角度をもつ)方向に偏光フィルターの軸を持ってくれば、反射光を完全に除去できるからです。では、二枚の偏光フィルターを組み合わせると何がおきるか....一枚目の偏光フィルターを通過した光は、物体表面で反射した光と同様にフィルターの偏光軸の方向に「偏光」しています。だから二枚目のフィルターの軸を直交させると、一枚目を通過した光を完全に取り除けます。つまり直交する二枚の偏光フィルターは理論的に光を透過しないのです。一方で二枚のフィルターの偏光軸を揃えると、一枚目のフィルターで偏光した光は二枚目もそのまま通過できるので、偏光フィルター自身の濃度を無視すれば、透明ガラスのように