五月三十日(土) 薄曇。午前中仕事。午後からいよいよ田植する。 オバタから植えてゆく。やはり最初は毎年ぎこちない。水の具合を見ながら株間、深さを調節する。 しかし調子が決まれば後はどんどん植えてゆく。指し苗、手直しのなるべく少なくなるよう気を遣いながら植える。 次いで一気にオオマチも植えにかかる。夕刻、外回りを残して休憩。けんずいにはバナナとスポンジケーキ。茶。 今日はこの二枚の田で終える。 田植機を納屋に仕舞う頃、西の空が暗黒になる。義父の自転車を借りて帰る。帰り着いた途端驟雨、落雷。 この辺りでは西からくる雷は怖いという。まさにその通り。 迅雷に一瞬木々の真青なり 夕立のやみたる頃の迎え傘 ちなみに文中にあるオバタ、オオマチというは田の名称なり。他にミチノハタ、イチコクジ、等あり。 日本人にとって田植は神事でもある。よって日を選び、沐浴斎戒とまではいかぬが心清めて行なう事が肝心。 実際