独立行政法人「製品評価技術基盤機構」(東京都渋谷区、nite)の製品安全センターは16日、平成17〜21年度の5年間で全国でこたつによる事故が179件あったと発表した。27人が死亡し、うち7割にあたる19人が60歳以上の高齢者だった。製品の不具合を原因とする死亡事故や重傷事故はなかった。 niteによると、179件のうち85件は建物の一室以上が燃える火災。死亡事故は22件、重傷事故が3件、軽傷事故が29件だった。 電気こたつやこたつ用のコードなど製品の不具合が原因とする事故は42件。一方、製品の不具合を原因としない事故は59件あり、主な現象としては、ヒーター部分に洗濯物や掛け布団などの燃えやすい物が接触したことによる事故が25件▽屈曲、荷重などの負荷でコードが曲がり、ショートした事故が14件−だった。月別でみると、事故は冬場に起きやすく、59件のうち41件が1〜3月に発生している。 nit