徳島県などは10日、道路と線路の双方を走るバス型車両「DMV(デュアル・モード・ビークル)」の運行開始を12月25日に決めた。高知県を含む関係自治体でつくる阿佐東線DMV導入協議会が10日に徳島県庁で開かれ、運行スケジュールや運賃、当面の広報プランなどを了承した。DMVの営業運転は世界初となる。車両を運行する第三セクター、阿佐海岸鉄道(徳島県海陽町)の社長を兼ねる三浦茂貴・海陽町長は「世界にD
関東鉄道は18日夜、同日解禁のフランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」を楽しめる列車を運行する。ビールやワインが飲める列車は通常、土日祝日の日中に運行しているが、勤め帰りの人や学生が参加しやすい平日夜に運行。幅広く集客する狙いだ。「Kantetsu ボージョレ・ヌーヴォー列車」は、関東鉄道グループの関鉄観光(茨城県土浦市)が企画・催行する。常総線の守谷駅を午後6時15分に出発。下妻駅に6
13、14両日に浜田市内で開かれる「全国未成線サミットin浜田」を控え、地元の未成線・旧国鉄広浜鉄道今福線に光を当ててきた住民らが情報発信の好機と意を新たにする。地域の歴史資源として市民の目が向くきっかけに、と願う。 今福線は浜田ー広島間を結ぼうと計画された。1933(昭和8)年に山陰線下府駅から石見今福駅までが着工されたが、太平洋戦争で中断。この旧線と別に戦後、浜田駅を起点とする新線として工事が再開されたが、旧国鉄の経営悪化で80年に中止された。 浜田市内にアーチ橋や橋脚群、トンネルといった遺構が残る。2020年7月には佐野、宇津井両地区の住民がガイドの会を結成し観光客らに魅力を伝える。 会の生みの親となった石本恒夫さん(93)=浜田市佐野町=は子どもの頃、旧線の工事を見て「山陰と山陽を結ぶ鉄道ができることに、わくわくが止まらなかった」と振り返る。 工事中止で一時は関心が薄れたが、20年
今夏の東京五輪柔道女子52キロ級で金メダルに輝いた阿部詩(21)=日体大=が9日、故郷の神戸市に凱旋した。県スポーツ賞特別選手賞の贈呈式出席に続き、母校夙川中・高で後輩たちに世界一を報告。神戸新聞社も訪れ、地元弁当会社が特製の品をプレゼント。温かな祝福に笑顔で応えた。 弁当製造販売会社の淡路屋が贈ったのは、人気駅弁「ひっぱりだこ飯」に使用されるタコつぼ容器とふた。どちらも金色の特製品だ。テレビ番組で阿部の自宅台所が映った時、ひっぱりだこ飯の茶色い容器とふたがあったのを同社の柳本雄基副社長(40)がたまたま見つけ「うれしくて勝手に金バージョンを作っちゃいました」。 金の容器は一般販売もされたが、金のふたは、同五輪柔道男子66キロ級優勝の兄、一二三(24)=パーク24、神港学園高出身=の分を含め、世界に二つだけの特製品。阿部は「すごい。金色が大好きなのでうれしい。うちに大切に飾る」と感激してい
走行中の列車内での事件が相次ぐ中、乗客の安全確保に関心が高まっている。京王線の電車内で男が乗客を刃物で刺し、車内に放火した10月31日の事件では、緊急停車した車両のドアが開かず、多くの乗客が窓から脱出する映像が衝撃を与えた。もし京都市営地下鉄で同じような事件に遭遇したらどうすればいいのか。京都市交通局に取材した。 「まずは異常があったということを乗務員に知らせてほしい」と話すのは、交通局高速鉄道部運輸課の阿曽英明・安全運行管理官だ。市営地下鉄には1両当たり1~3台の車内通報器が設置されており、旧式のものを除き、ボタンを押すと乗務員と通話できる。阿曽さんは「乗務員へ知らせていただくことで乗客への避難誘導だけでなく、警察や消防への通報も素早く行える」と強調する。 ■「安全な車両に逃げる」のが基本 東京の京王線などで起きた列車内の事件。目の前に危険が差し迫り、避難を要する場合はどうすればいいのか
京都府内を縦断する北陸新幹線の沿線都府県などで構成する建設促進同盟会は9日、東京都港区の明治記念館で大会を開き、敦賀-新大阪間の延伸について「北海道新幹線札幌開業(2030年度末)頃までに大阪までの全線整備を図る」とする決議を採択した。 この日、同盟会の新会長に就任した福井県の杉本達治知事は「一日も早い全線開業を実現するためには、沿線が一丸となって運動を展開していくことが不可欠だ。自治体、経済界など全ての力を結集しながら活動を進めていきたい」と抱負を述べた。 京都府の鈴木貴典副知事は「北陸新幹線は将来の京都府域の成長と交流の基盤となる」と期待感を示す一方、施工上の課題として地下水や文化財などへの影響、建設費の財源確保などを指摘。京都府と協力して早期整備につなげるよう関係機関に要請した。 大会には、沿線都府県の政財界関係者や国会議員ら約200人が出席した。
東武鉄道は12月5日から、特急「100系スペーシア」の1編成(101編成)を1720系デラックスロマンスカーのイメージにカラーリングし、「デラックスロマンスカーカラー」スペーシアとして運行する。 同社はデビュー30年を迎えた100系スペーシアと200型りょうもうの活躍を記念し、日光線・伊勢崎線で活躍した歴代車両を振り返るリバイバルカラー車両企画を実施している。 第3弾の今回は、1720系デラックスロマンスカーをイメージした暖色系のカラーリングに100系スペーシアを塗装する。 1720系デラックスロマンスカーは、1960年に日光線の特急列車として運行を開始した。高級感のある暖色系の色調と、前頭部のボンネットタイプと呼ばれる独特なスタイルで人気を博した。 同社はリバイバルカラー車両の運行を記念し、運行を開始する12月5日から1720系カラーリング「デラックスロマンスカーカラー」スペーシア記念乗
長崎県にある松浦鉄道(MR)の沿線自治体2県4市2町でつくる連絡協議会(会長・朝長則男佐世保市長)の臨時総会が5日、佐世保市役所であった。新型コロナウイルスに伴う外出自粛などの影響で減収となったMRに対し、1億2千万円を支援することを決めた。支援は昨年に続き2年連続。 MRによると、2021年度の輸送人員(10月1日時点)は約234万4千人を想定し、新型コロナ前の19年度の84.5%。21年度は、19年度比で1億4840万円の減収になると見込んでいる。支援額は、21年度の収支見込み額から収支改善見込み額を差し引いて決定した。 総会では「沿線自治体で応援していくことが大事」などの意見が出た。各自治体の負担割合を巡っては、人口規模や乗車人数などを基にすることが賛成多数で決まった。
阿佐海岸鉄道が阿佐東線(高知県安芸郡東洋町―徳島県海陽町)に導入するデュアル・モード・ビークル(DMV)について、徳島、高知両県や沿線自治体でつくるDMV導入協議会は10日、運行開始日を12月25日に決めた。DMVの営業運行は世界初となる。 DMVは阿佐東線の阿波海南―甲浦間の線路を走り、甲浦駅以南などは車輪をタイヤに切り替えバスとして道路を走行する。 当初は2020年度の運行開始を目指したが、国土交通省の技術評価検討会から安全面の指摘を受けて2回延期された。同検討会は今月4日、車輪を支えるアーム部分の耐久性が改善されたとして安全性を認めていた。 これを受け徳島県庁で10日に開かれた同協議会の会合には、松延宏幸東洋町長や県中山間振興・交通部の鍵山匡彦副部長ら16人が出席。今後国の業務監査などを経て12月25日に運行を始めると決めた。 また同鉄道は、運行開始直後に乗客が大幅に増えると想定し、
東急(東京都)は9日、2023年春に東急電鉄の運賃を引き上げる方針を明らかにした。人口減などを背景に定期券利用者の減少が見込まれる中、今後も継続的に設備投資を行う必要があると判断した。来年1月にも国に認可申請する予定。 鉄道の運賃は、全体で…
7日にリニアトンネル工事予定地の大井川源流部を視察したことを明らかにする掛川市の久保田崇市長=静岡県掛川市役所で2021年11月9日、福沢光一撮影 掛川市の久保田崇市長は9日の定例記者会見で、未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、大井川流域の島田、袋井、菊川の3市長と共に大井川源流部を7日に視察したことを明らかにした。久保田市長は「作業員の宿舎の建設などトンネル掘削以外は相当工事が進んでいる。トンネルの部分だけ残しているというのが正しい」という現状認識を示した。 久保田市長ら4人は自らの意思で視察を決め、源流部の自然環境や工事用道路などの進捗(しんちょく)状況の視察を行った。地権者にも同行してもらい、トンネル掘削を始める予定地を見たり、JR東海からの説明も受けた。
阪急電鉄宝塚線の平井車庫(宝塚市平井)が8日に竣工(しゅんこう)から50周年を迎えたのに合わせ、車庫での作業の様子が報道関係者に公開された。駅から近い同社のほかの車庫と異なり、高架上にあるため近隣住民らが目にする機会が少ないとされる中、「電車の安全な運行を支え続けてきたことを知ってほしい」(担当者)と企画された。 車両の洗車作業に取り組む作業員=兵庫県宝塚市平井同社の前身の箕面有馬電気軌道で開業時から使われていた池田車庫が、高度経済成長期の沿線人口の飛躍的な増加に伴い、手狭になって移転、昭和46年に完成した。敷地面積は約6万627平方メートルで、現在は同社の約310両と能勢電鉄(川西市)の車両の管理や点検を手がけている。 車庫では、列車に取り付けられた集電装置やブレーキ部品などが点検され、摩擦によって消耗したものは取り換え作業を実施。カーブなどですり減った車輪は、本来の形に削ることで乗り心
東京・京王線の車内で10月31日、乗客が男に刺されるなど17人が負傷、今月8日には九州新幹線で男が液体をまき、ライターで火を付けるなど鉄道車内での事件が相次いでいる。被害を最小限に食い止め、乗客を円滑に避難させるために有効とされるのが車内カメラだ。しかし費用面やプライバシー確保の問題もあり、関西の鉄道各社では導入が進んでいない。 走行中は閉鎖空間となる鉄道車内。車内カメラは犯罪抑止効果も期待できる半面、設置費用などの課題もある。今回刺傷事件が起きた京王線の車両にはカメラはなかった。 斉藤鉄夫国土交通相は事件を受けた2日の会見で、「鉄道の安全は国民生活に深く関わる」と話した一方、設置に関する国の財政支援について「(事件の)原因究明の結果を見ながら検討していく」と述べるにとどめた。 「東京五輪・パラリンピックのテロ対策で首都圏では車内カメラの設置が進んだが、そのほかの地域では遅れている」と指摘
廃止になったJR三江線の跡地で、観光用のトロッコ型車両を運行するNPO法人江の川鉄道(島根県邑南町)が、新たなトロッコ2両を導入するためのクラウドファンディング(CF)を実施している。目標金額は800万円で、邑南町へのふるさと納税の形で資金を募る。12月31日まで。 江の川鉄道は、町がJR西日本から譲渡された町内の口羽駅、宇都井駅と、両駅周辺の線路を観光資源として活用し、2018年秋以降、土日を中心にトロッコを運行してきた。今年4月には両駅一帯を「邑南町三江線鉄道公園」としてオープンさせた。 現在保有するトロッコは2両(定員各4人)で、乗務員2人を除くと乗客は計6人に限られる。今後のバスツアーや宿泊プランなどの展開を見据え、観光客の受け入れ人数を増やすために動力付きのトロッコ2両の追加を決めた。 1両あたりの建造費約300万円で、200万円は返礼品や諸経費に充てる。江の川鉄道は動力のない客
地下鉄烏丸線で試運転中の新型車の行き先表示器に、京都市交通局の利用促進キャラクター「太秦萌(うずまさもえ)」が登場した。同局は公式ツイッターで「見られた人はとってもラッキー」とつぶやき、鉄道ファンの間では「なかなかお目にかかれない」と話題になっている。 新型車は行き先表示器が精細なフルカラーLEDで、キャラの表示ができるようになった。同局によると、太秦萌の表示は、2種類ある「試運転」の表示の一つで、通常は文字だけの方を使っている。太秦萌の方を使うタイミングは「決めていない」という。 この編成は来春から営業運転を始めるため、試運転の表示はほとんどしなくなるが、新型車は来年度から4年間、2編成ずつ入ってくるため、そのたびに試運転がある。その後は大規模な点検を受けた後の試運転やイベントなどに限られそうだ。 太秦萌は2011年、地下鉄利用を呼びかけるキャラとして市職員の妻が描いたのが始まり。13年
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く